続 フォルクスワーゲン(VW )過去最大のリコール264万台 燃料漏れの恐れ

ドイツのフォルクスワーゲン(VW )は電気系統と駆動システムに不具合が見つかったとして、全世界で約264万台のリコール(無料回収・修理)を実施する。

14日の発表資料では、(日本ではまだリコールを届け出ていない)
1、電気系統の故障を防ぐため乗用車とバン160万台について、デュアルクラッチ変速機用の潤滑油を合成油から鉱油に交換。

2、スポーツ型多目的車(SUV)「ティグアン」80万台は、ライトに不具合が生じる可能性、

3、ピックアップトラック「アマロク」23万9千台は燃料漏れの恐れがある。

リコールコストは、数千万ユーロから数億ユーロ(1ユーロ/135円)に上る可能性がある。
リコールの原因に絡むサプライヤー(納入会社)が、費用を一部負担するかもしれないが、WVが通期の利益見通しを達成するのはますます厳しくなると見られている。
中国の規制当局は14日、同国では64万309台がリコールの対象になると指摘している。
以上、参考:ブルームバーグ
(日本ではまだリコールを届け出ていない。10月1日から調べても11月11日にVWグループのアウディが燃料パイプの問題で395台日本国内でリコールしているだけである。)

ドイツのメルケルが、中国と韓国に擦り寄っているのは、ドイツの自動車産業が、今や中国なしにはやっていけない状況までドップリ漬っているからだ。メルケルにとっては、中国と韓国はすでにお友達関係と認識して対応している。商売人のメルケルである。

日本のジェトロによると、2012 年の中国自主ブランド車の販売台数は、648 万5,000 台で前年比6.1%増(輸出を除いた国内販売は3.9%増)となったが、乗用車販売に占めるシェアは41.9%と前年より0.4 ポイント低下している。
外資系の国別ブランド乗用車販売台数では、日系254 万2,000 台(シェア16.4%)、ドイツ系285 万7,400 台(18.4%)、米国系181 万2,000 台(11.7%)、韓国系134 万100台(8.7%)、フランス系44 万台(2.8%)となっている。2011年の外資系では日本車のシェアが一番高かった。
2013年は、昨夏の反日暴動以来、日本勢は大幅に落としており、落ちた分を全部、ドイツ車が増加させている。
今や、中国ではBMWなどの高級車が飛ぶように売れている。2012年には中国で、BMW、アウディ、ベンツ、ポルシェの高級自動車4社の売上合計台数は95万9千台売れている。
それに販売台数では大衆車のVWが20%増の大幅な281万台を出荷している。
ドイツと中国は切るに切れないお友達になっている。

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