「ドゥカティ」調整器不具合 後輪ロック認定 走行中エンジン停止転倒 リコール一覧
東京地裁は29日、イタリア製の大型スポーツバイク「ドゥカティ」のエンジンが止まり転倒、大けがを負ったとして、運転していた東京都の男性らが輸入元のドゥカティ・ジャパンと販売会社に約3100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、バイクの欠陥が原因と認め約1100万円の賠償を命じた。
判決によると、08年に男性の妻が約450万円でバイクを購入。男性が運転中の同年7月、静岡県の伊豆スカイラインのカーブで転倒、車体が対向車線のバスに衝突した。
判決理由で、水野有子裁判長は「調整器の不具合でエンジンが止まる欠陥があり、これにより後輪がロックして事故が起きた」と認定した。
以上、報道参照
当判決について「ドゥカティ」側の見解は示されていない。購入して半年未満であり、整備の自己責任を超えており、しかも、機構上の問題ならば、全面的に「ドゥカティ」側の責任になり、こんな判決額ではなかろう。当初から億単位の損害賠償請求をなすべきではなかったのだろうか。
どこの車両メーカーも新車販売が多すぎ、テスト期間が短く、品質や安全上問題はリコールで対応するという短絡的な考えがはびこってきている。
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2008年事故当時前後のドゥカティのエンジン関係リコール
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リコール日
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型式
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通称
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問題
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2007/2/21
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ZDMM417AA6
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モンスター S4 RS
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スロットルポジションセンサーのコネクターの防水構造が不適切なため、コネクター内部に水が浸入し、端子が腐食するものがある。そのため、そのまま使用を続けると、端子間が接触不良となり、スロットルポジションセンサーが正常に機能せず、エンジン不調となり、最悪の場合、エンストし、再始動できなくなるおそれがある。
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2007/5/8
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ZDMC101AA6B
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SPORT1000
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燃料ホース/パイプ フューエルホース接続部のホースクリップの形状が不適切なため、製造工程においてクリップが確実に締め付けられていないものがある。そのため、そのまま使用を続けると、フューエルホース接続部から燃料が漏れてエンジン不調となり、最悪の場合、エンストし、再始動できなくなるおそれがある。
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ZDMC103AA6B
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GT1000
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2007/12/3
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ZDMB100AA7B
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HYPERMOTARD1100S
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バッテリー/固定方法が不適切なため、バッテリーが振動し、バッテリーターミナル部の配線が損傷することがある。そのため、そのまま使用を続けると、バッテリーが充電されず、エンジンが不調となり、最悪の場合、エンストし再始動できなくなるおそれがある。
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2008/9/20
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ZDMH700AA7B
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1098
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リヤスプロケットの強度が不足しているため、過度の加減速により亀裂が発生することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該スプロケットが破損し、最悪の場合、走行不能になるおそれがある。
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2009/1/31
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ZDMH700AA7B
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1098
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ボルテージレギュレータ(電圧調整器)の遮熱が不十分なため、熱影響によりボルテージレギュレータの性能が低下するものがある。そのため、バッテリーに充電されなくなり、最悪の場合、走行中原動機が停止し、再始動できないおそれがある。
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ZDMH700AA8B
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1098
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ZDMH700AA7B
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1098S
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ZDMH700AA8B
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1098S
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ZDMH702AB7B
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1098R
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ZDMH702AB8B
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1098R
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