独政府の排ガス不正聴取 フィアットが拒否

ドイツ政府は19日、排ガス不正を調べる委員会で聴取予定だった欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の傘下フィアット部門の担当者が、当日になって出席を取りやめたと発表した。
フィアットは、独政府には聴取の権限がないとして、今後の協議も拒否する考え。
ドブリント運輸相は同日、「フィアットの非協力的な態度は理解できない」と批判した。
フィアット側は、欠席の理由として、「(本拠地のある)イタリア政府だけが、フィアット車が欧州の排ガス規制に適合しているか調べる権限を持つ」と述べた。
欧州連合(EU)では、統一の排ガス規制があるが、認証手続きは各国の当局が担当し、認証を得た車が国境を越えて域内を移動する。当局が不正の有無を調べる際の制度面の運用の難しさが浮き彫りになった。
ドブリント運輸相は13日の時点で、独オペルとフィアットに排ガス試験の結果の説明を求めると表明している。直前に出席をキャンセルするのは異例。
これを受け独運輸当局は、イタリアの当局にフィアットの関連文書を送付し、規制に適合しているか調べるよう要請した。
独当局は、独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正が発覚した直後の昨年10月から、国内外メーカーの53モデルを対象に独自に調査を実施。
今年4月に公表した調査結果では、ドイツのVWやダイムラー、オペルのほか、フィアットなどにも一定条件で排ガス浄化装置が停止させるソフトウエアが搭載されていることがわかった。エンジン保護目的であれば合法だが、運用には曖昧な面もあるとされる。
以上、ロイター参照

欧州の排ガス基準では、排ガス再循環装置(EGS)の停止プログラム問題、燃費達成のためなら違法であるが、エンジン保護目的だったら合法だと知らなかった。これでは、言葉のアヤになってしまう。

<韓国のD車実走検査では・・・>
韓国当局のディーゼルエンジン20車種の調査では、日産キャシュカイが槍玉にあがっているが、キャシュカイだけはエンジン吸気温度が35度CになればEGS停止、ほか17車種は45度C停止に設定されていたという。何もこうした停止プログラムを設定していなかったものは2車種だけだったという。
結果、20車種調査で最大、基準(韓国は欧州基準に準拠)の20倍の窒素酸化物(NOx)を排出していたというが、どの車種から排出されていたのかは公表していない。
当韓国の問題では、日産は、英国や欧州で認可され、なぜ韓国では認可されないのかと不正を認めていない。
欧州自動車工業会のボスはゴーンさん、自由貿易協定締結の欧州市場で安価な価格で売上台数を伸ばす韓国勢、過去、韓国勢の攻勢に自動車業界が打撃を受けたフランス、仏政府が韓国からの輸入量を抑制すべきだと欧州議会に諮ったが、ドイツから否決された経緯がある。今回は、水面下で血の気の多いゴーンさんが何かしら動く可能性がある。
韓国では19日、キャシュカイユーザーが日産とゴーンさんを相手取り集団訴訟を起こすことがわかったと報じられている。販売した韓国日産ではなく、メーカーを直接訴える。

結果、エンジンが機能が異なるマツダ車やパワーや燃費に影響を受けない高級大排気量車を除くクリーンディーゼル車は、机上のクリーンディーゼル車だったようだ。

それより、NOxやSoxの排出量規制が、一番厳しいとされる欧州基準がペーパー基準であり、実際はその基準の10倍は当たり前という実態が世界中で大問題だろう。

韓国はD車の販売が多いが、大気汚染問題も抱えている(世界ワースト10に入る)。中国からの煙霧大魔王の襲来により大気汚染が深刻化していると思っていたが、実際はその影響は3~4割程度だとされ、自国責任分が過半を占めるという。D車も大きな原因の一つであろう。

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