日産「キャシュカイ」をたたく韓国当局のカイ 英国では認証 昨年11月は認証

「日産が故意に『キャシュカイ』の排ガス量を不正操作した」という韓国環境部の発表をめぐり論争が起きている。
環境部の発表とは違い、英国政府は日産のシステムを不正でないと判断している。

 

<認証の英交通省の報告書と韓国当局の摘発>
中央日報は英交通省が4月21日に発表した報告書「自動車排出ガスプログラム」を単独入手した。日産の排ガス操作はフォルクスワーゲンの不正とは違うという点が核心となっている。
報告書は、排ガス操作システムを2つに区分している。
一つは「実験室パターン認知戦略(Cycle Recognition Strategy)」だ。特定試験場で温度を20-30度に維持し、空調機を切った状態で車が走行する時の排ガスを測定する。このように規定された状況だけで排ガス操作システムが作動する場合、これを「実験室パターン認知戦略」と見なす。これは不正だ。フォルクスワーゲンのいわゆる「ディーゼルゲート」がこのような方式だった。

もう一つは「温度基盤戦略(Temperature Dependent Strategy)」。特定の温度になれば排ガス操作装置が作動する。日産キャシュカイのように特定の温度(35度)を超えれば排出ガス再循環装置(EGR)の稼働が停止する。英国政府はこれを不正と見なさないとしている。
では、欧州ではなぜ温度による排ガス操作を認めるのか。車の安全のためだ。特定の状況でエンジンや主要部品を損傷させる場合、排ガス関連装置を操作してもよいという。

これは、韓国の法でも通用する論理。製作自動車認証告示第2条19は「排ガス関連部品の機能が低下するよう部品の機能を停止・遅延・変調させること」を「任意設定(defeat device)」と定義し、不法に分類する。
しかし、同じ告示に「ただし装置の目的が自動車の安全な運行、エンジンの事故または損傷を防ぐために使われる場合には任意設定と見なさない」という例外条項も明記している。英交通省の「温度基盤戦略は合法」という論理と大同小異。

英国政府の報告書は、37のディーゼル車種が道路を走行する時に窒素酸化物(NOx)をどれほど排出するかを調査した。実験方式は韓国環境部とほとんど同じだ。結論も似ている。キャシュカイは英国の調査でも1.5グラム/キロという、少なくない量の窒素酸化物を排出した。環境部のテスト結果(1.67キロ/キロ)と似た数値。
しかし、不正かどうかという最終結論は正反対。

英国政府は、キャシュカイなどが適用した「温度基盤戦略」を合法で判断した。「この戦略を適用しなければEGR・エンジンの一部の部品が実質的に損傷するという証拠を確認」したことによる。
一方、韓国環境部は16日、同じシステムを不正と見なし、販売中止・リコール命令とともに刑事告発を準備している。

 

<韓国当局の検査で前回認証>
一方、VWの不正プログラム問題後の検査で環境部が、6ヶ月前から日産車のEGR駆動方式を認知し、合法と判断したという主張もある。
輸入車両認証関連の政府関係者は「昨年11月に環境部が20分間ほどキャシュカイの排ガス認証試験(NEDC)を実施した」と述べた。
当時、環境部は「EGRワーキングロジック(作動原理)」などの資料を提出させたことが確認された。
この資料には「吸気温度が35度以上になればEGRが非活性化される」という内容が記載されていたという。
これが事実なら「日産が故意に排ガス不正をした」という環境部の主張は信ぴょう性を失う。
環境部は当時、日産のEGRシステムを合法と判断し、昨年11月に「排出ガス証明書(Emission Certification)」を発行している。
以上、中央日報参照

 

日産キャシュカイ問題は、韓国政府の自動車産業政策の意向が反映したものと見られる。
三菱自を傘下に実質おさめる日産、日本勢を追い抜き追い越せを国是とする韓国現代(傘下の起亜含む)にとって、目先、追い越し追い越せの第一ターゲットは日産ルノー勢、思いもよらぬことだったろう。
慰安婦問題を日本タタキの世界戦略に上程させ、旭日旗はたまた韓国内に日韓併合時代に植えられた桜までたたく異常さ。現代が自意識過剰と思える最大のライバルとしているトヨタの過去のブレーキ問題でも、韓国系米人を使い米政府機関へ大量意見書提出及び米韓国系ユーザーによる集団訴訟、その間、現代車が大幅に売上台数を伸ばし現在に位置にした実績。

三菱自の日産傘下問題は、韓国現代が目先のターゲットにしていたルノー日産勢に大きく水を開けられ、目標が遠のく死活問題かつ大問題。
そうした背景から、日産に対して世界信用タタキに打って出たものと見られる。
しかし、韓国の中央日報でさえ、上記の記事内容を掲載している。
今回の日産キャシュカイ問題は、韓国環境当局と現代の癒着賄賂の賜物であろう。
スズキの違法検査問題でも、インドで販売第2位の現代が大喜びしている記事を韓国紙は掲載している。

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2015年の自動車販売世界ランキング
 
メーカー
千台
1
トヨタ-G
10,151
2
VW-G
9,930
3
GM
9,840
4
ルノー・日産
8,530
5
現代・起亜
7,760
6
フォード
6,635
7
ホンダ
4,710
8
FCA(フィアット+クライスラー)
4,610
9
PSA(プジョー・シトロエン)
2,973
10
スズキ
2,880
 
 
 
 
三菱自生産台数
1,218
・三菱自:国内635千台、海外583千台。販売は▲としてOEM供給日産デイズ販売150千台ほか 

 

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