トヨタ2015年 中国で目標の110万台達成

トヨタは、2015年の中国自動車販売台数が112万台となり、前年比で8.7%増加したと発表した。目標の110万台を上回った。12月単月では、前年比▲2.4%減の約12万2000台だった。2014年は前年比12.5%増の1,032,400台だった。
2016年は、前年比2.7%増の115万台との目標を示した。2.7%増との目標は、中国自動車市場の成長率予想を下回る水準。
中国自動車業界団体の幹部は、12月に2016年の販売台数は5~7%増と予想。15年の3%増(推定)を上回るとの見通しを示した。

トヨタの在北京の広報担当者は「(2016年の需要)見通しを悲観しているわけではない」と強調。インセンティブや販促策で短期的に販売を押し上げるのではなく、持続的で長期的な成長を目指すと述べた。「当社は通常、控えめな目標を示すことにしている」とも語った。
(ライバルのVWは、9月18日発覚の不正問題で販売台数が急減したが、ここに来て破格の値引きで販売数を急増させており、トヨタの2016年の年間の首位はわからない。ただ、利益度外視の販売手法は、いずれ自らの首を絞めることになる。GMもスイッチ問題で同様な方策を採用したが、販売対象者は問題車両の乗換え者に限定されていた。VWはドイツ産業の大黒柱であり、販売台数が減れば、雇用問題にも発展することからそうした手段を採用しているかもしれない)

あわせて読みたい