トヨタ44万台リコール カローラフィールダー、SAI、レクサスHS250hなど 走行不能の恐れ

トヨタは18日、次のとおりリコールを国交省に届け出た。

1、カローラフィールダーなど
(1)不具合の部位(部品名):動力伝達装置(無段変速機)
(2)基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
無段変速機の油圧クラッチ機構において、油圧を保持するための環状シール部の寸法精度が不適切なため、シールが偏心した状態で組み付けられているものがある。そのため、当該シールが損傷してクラッチが作動不良となり、走行不能に至るおそれがある。
(3)改善措置の内容:
全車両、油圧の保持状態を点検し、正常な場合は油圧クラッチ機構を対策品
に交換する。異常な場合は、対策品が組み込まれた無段変速機に交換する。
(4)不具合件数:74件/事故の有無:無し
(5)対象車:カローラアクシオ、カローラフィールダー、カローラルミオン、オーリス、プレミオ、アリオン、イストの7車種20型式
(6)対象台数:346,199台
(7) 対象車両の製作期間:平成18年9月15日~平成20年10月31日
以上、

2、アイシス
(1)不具合の部位(部品名):燃料装置(デリバリパイプ)
(2)基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
原動機の燃料配管(デリバリパイプ)において、燃圧センサの締結用工具が不適切なため、締結作業時に当該工具が周辺部品と干渉し締結力が不足しているものがある。そのため、締結部がシール不良となり燃料臭がしたり、燃料が漏れるおそれがある。
(3)改善措置の内容:
全車両、ガスケットを新品と交換して燃圧センサを適正に締め付ける。
(4)不具合件数:71件/事故の有無:無し
(5)対象車:アイシス1車種4型式
(6)対象台数:3,067台
(7) 対象車両の製作期間:平成21年5月13日~平成21年9月28日
以上、

3、SAI 、レクサスHS250h
(1)不具合の部位(部品名):燃料装置(燃料ポンプ)
(2)基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
ハイブリッド車の燃料ポンプにおいて、ポンプモータの回転数の設定が不適切なため、モータブラシが振動をおこし、早期に摩滅することがある。そのため、警告灯が点灯するとともに、燃料が供給できず、エンジンによる走行ができなくなり、走行不能に至るおそれがある。
(3)改善措置の内容:
全車両、ポンプモータの回転数を適正化するために対策用の配線を追加するとともに、燃料ポンプを新品と交換する。
(4)不具合件数:52件/ 事故の有無:無し
(5)対象車:SAI 、レクサスHS250hの2車種2型式
(6)対象台数:94,194台
(7)対象車両の製作期間:平成21年6月30日~平成25年8月2日
以上、

今の無様に大野耐一さんも泣いていることだろう。豊田社長があまりに幼稚な分野での技術の不完全性につき考え方を変えない限り全体のカイゼンはなされない。いずれ、さらに大きな問題となりVWのように命取りになる。奢れる者は久しからず。

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