三菱自動車 約20万台リコール アウトランダー、デリカ、エボルーションRVRなど

三菱自動車は11日、次のとおりリコールを国交省に届け出た。

<アウトランダー、グランディス>
1、不具合の部位(部品名) :電気装置(制動灯スイッチ)
2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
制動灯スイッチにおいて、絶縁性潤滑油が付着した作業用手袋で組み付け作業をしたため、微量な潤滑油成分がスイッチ接点部に浸入し、当該接点部に絶縁物が生成されることがある。そのため、当該接点部の電気抵抗が増大して導通不良となり、制動灯が点灯しなくなるおそれがある。なお、一部の車種において、制動灯が点灯しなくなった場合、シフトレバーがパーキング位置から動かなくなる事象も発生する。

3、改善措置の内容:全車両、制動灯スイッチを新品と交換する。
4、不具合件数22件 事故の有無なし
5、リコール車名:アウトランダー、グランディス(クルーズコントロール車のみ)
6、製作期間の全体の範囲:平成19年1月15日~平成21年12月10日
7、リコール台数:計7,983台

<デリカ、アウトランダー、ギャラン、RVR、ランサーエボリューション>
1、不具合の部位(部品名)
(1) 原動機
(2) 制動装置(ブレーキブースター)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
(1) エンジンの補機駆動用ベルトの材質が不適切なため、樹脂製プーリが傾斜状に摩耗するものがある。そのため、そのまま使用を続けると当該ベルトが損傷して外れ、警告灯が点灯するとともに、バッテリ上がりまたはオーバーヒートに至るおそれがある。また、油圧パワーステアリング車においては、操舵力が増大するおそれがある。

(2)ブレーキブースターのブレーキアシスト機構(※)を構成するスイッチスリーブの組付け工程が不適切なため、当該部品に亀裂が発生しているものがある。そのため、ブレーキアシスト機構が作動した際に、スイッチスリーブの爪が折損し、ブレーキペダルが戻らず発進できなくなるおそれがある。(※)ブレーキアシスト機構:ブレーキペダルの踏み込み速度と踏み込む力によって、緊急時を判断し、ブレーキ液圧を高めてより強いブレーキ力を発生させる機構

3、改善措置の内容
(1) 全車両、補機駆動用ベルトを対策品と交換する。また、樹脂製プーリを点検し、摩耗が進行している場合は、新品と交換する。
(2) 全車両、ブレーキブースターの製造番号を確認し、該当するものはブレーキブースターを良品と交換する。
4、不具合件数(1) 0 件、(2)7 件、 事故の有無なし
5、リコール対象車:デリカ、アウトランダー、ギャラン、RVR、ランサーエボリューション
6、製作期間の全体の範囲:平成17年10月9日~平成23年10月11日
7、リコール台数合計:191,596台、(1)191,596 台、(2)11,828 台

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