三菱/パジェロをリコール エンストのおそれなど
三菱自動車は16日、パジェロのリコールを国交省に届け出た。
1、不具合の部位(部品名):
① 原動機(タイミングチェーンテンショナー)
② 原動機(エンジン制御用コンピュータ(エンジンECU))
③ 原動機(ターボチャージャ)
2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
①タイミングチェーンテンショナーの張力調整機構の構造が不適切なため、タイミングチェーンにかかる張力が不足して、エンジン駆動中に異音が発生することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、タイミングチェーンが破損し、最悪の場合、エンストして再始動できなくなるおそれがある。
②エンジンECUの燃料噴射プログラムが不適切なため、燃料噴射の学習機能が正常に機能しないことがある。そのため、DPF(ディーゼル粒子状物質除去装置)に過剰に煤が堆積し、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、エンストして再始動できなくなるおそれがある。
③ターボチャージャの可変ノズルベーンを駆動するリンク部の耐食性が不十分なため、当該リンク部が発錆して固着する場合がある。そのため、エンジンECUが過給圧異常を検出してエンジン警告灯が点灯し、出力制限を伴うフェールセーフモードに入るとともに、排気ガス濃度が基準値を超過するおそれがある。
3、不具合件数①10件 ②69件 ③9件 事故の有無なし
4、リコール対象車両:「パジェロ」1車種
5、製作期間の全体の範囲:平成20年9月1日~平成26年3月24日
6、リコール台数:計8,871台