ホンダ/加速・低燃費の新型エンジン「VTEC TURBO」開発 ビュンビュン復活か
ホンダは19日、ガソリンエンジンとターボチャージャー(過給機)を組み合わせてクラストップレベルの出力性能と環境性能を両立した直噴ガソリンターボエンジン「VTEC TURBO」を新開発したと発表した。搭載車を2015年以降、欧州などで発売する予定。
新型エンジンは排気量2000cc、1500cc、1000ccの3種類。摩擦によるエネルギーロスを低減し、燃費、加速性能とも2000ccの場合で従来型のエンジンより10%以上高めた。
ホンダでは、ハイブリッド車が環境車の主流の日本では、ガソリン車しかない車種で展開する見通し。
Hondaは、走りと燃費を高次元で両立させる新世代パワートレイン技術群「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」の一つとして、小型車および中型車に最適な直噴ガソリンターボエンジン「VTEC TURBO」を新開発した。
このエンジンは、Honda独自の「VTEC」をはじめとした可変動弁機構を適用し、高流動燃焼を用いた直噴ターボ過給による出力向上でエンジン排気量をダウンサイジングし、さらに徹底的なフリクション低減により、クラストップレベルの出力性能と環境性能を両立。
排気量は2.0L、1.5L、1.0Lの3クラスのバリエーションを設定し、既存のハイブリッド技術やディーゼルエンジンと同様に、今後グローバルで発売されるモデルの特性や地域ニーズに合わせて順次適用していく。
<直噴ガソリンターボエンジン ラインアップ>
■2.0L 4気筒直噴ガソリンターボエンジン
VTEC、高出力型ターボ、直噴技術、高性能冷却システムにより高出力・高レスポンスを実現。最高出力280馬力以上の高出力と、2014年より施行される欧州の排出ガス規制「EURO6」への適合という高い環境性能を両立した、革新的なハイパフォーマンスエンジン。
■1.5L 4気筒直噴ガソリンターボエンジン/1.0L 3気筒直噴ガソリンターボエンジン
VTECをはじめとした可変動弁機構を適用し、徹底した低フリクション化を図った新骨格エンジンをベースに、低イナーシャ高応答ターボチャージャーと直噴技術により、従来の自然吸気エンジンをしのぐ高出力・高トルクと低燃費を優れたバランスで両立した、次世代のコンパクトエンジン。