スバルの富士重工業/3月決算 増収増益 米で高評価

<自動車>
同社は当期の自動車販売について、国内の自動車全体需要は、昨年度末における消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動の影響等により、登録車で前期比8.9%の減少、軽自動車で前期比3.9%の減少といずれも前期を下回った。これらの結果、国内自動車全体では529.7万台(前期比6.9%の減少)となった。

このような全需動向の中、同社は、国内の登録車は、今期に発売した「レヴォーグ」を中
心に新型車の販売が好調に推移したことにより、売上台数は12.8万台と前期に比べ0.2万台(1.4%)の増加となった。一方、軽自動車は、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動の影響、同業各社の新型車投入などにより競争が激化したことなどの影響を受けたことにより、売上台数は3.5万台と前期に比べ2.1万台(37.1%)の減少となった。

結果、国内における売上台数の合計は16.3万台と前期に比べ▲1.9万台(▲10.4%)の減少となった。一方、海外は、重点市場である北米において、「フォレスター」ならびに新型「レガシィ」及び「アウトバック」の販売が好調に推移していることに加え、新型「WRX」が台数の上積みに寄与したことにより、売上台数の合計は74.8万台と前期に比べ10.4万台(16.2%)の増加となった。

地域別には、北米で57万台と前期に比べ9.2万台(19.3%)の増加、ロシアを含む欧州で前期並みの4.7万台、中国で5.4万台と0.9万台(20.1%)の増加、豪州で3.9万台と▲0.1万台(▲1.6%)の減少、その他地域で3.8万台と0.4万台(10.4%)の増加となった。
以上の結果、国内と海外を合わせた売上台数は過去最高となる91.1万台と、前期に比べ8.6万台(10.4%)の増加となり、為替変動の影響も加わり、自動車事業全体の売上高は2兆6,990億円と前期に比べ4,524億円(20.1%)の増収となった。自動車部門の営業利益は4,009億円と前期に比べ919億円(29.7%)の増益となった。

<航空宇宙事業部門>
防衛省向け製品では、輸送機「C-2」の売上増加により、売上高は前期を上回った。また、
民間向け製品では、為替変動に伴う売上高の増加、及び「ボーイング787」の生産機数増加などにより、売上高は前期を上回った。
以上の結果、全体の売上高は1,428億円と前期に比べ184億円(14.8%)の増収となった。
部門営業利益も、189億円と前期に比べ48億円(33.7%)の増益となった。

<産業機器事業部門>
北米向けレジャー用エンジン及び汎用エンジンの販売が伸長したものの、欧州向け汎用エンジン等の売上が減少したことなどにより、売上高は290億円と前期に比べ▲7億円(▲2.5%)の減収となった。部門営業利益は、8億円と前期に比べ1億円(23.3%)の増益となったとしている。
その他は省略。

以上、
スバルブランド車は、アメリカでは高品質車として認証され、消費者から信用を勝ち取った結果、派手さはないが、着実に売上げ台数を増加させている。
なお、軽自動車は自社生産を止めており、利益率は低い。

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連結/百万円
売上高  
営業利益
経常利益
当期利益
12年3月期
1,517,105
43,959
37,277
38,453
13年3月期
1,912,968
120,411
100,609
119,588
14年3月期
2,408,129
326,489
314,437
206,616
15年3月期
2,877,913
423,045
393,648
261,873
15期/14期比
19.5%
29.6%
25.2%
26.7%
16年3月期予想
3,030,000
503,000
495,000
337,000
16期予/15期比
5.3%
18.9%
25.7%
28.7%

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