アウディ ディーゼル車85万台リコール

VWの高級車部門アウディは、ディーゼル車の自主的なリコール(無料の回収・修理)を実施すると発表した。
ディーゼルエンジンから排出される有害物質への規制が強化される中、最近ではダイムラーも「メルセデス・ベンツ」ブランドのディーゼル車を対象に同様の措置を講じた。

アウディは21日の発表資料で、「ユーロ5」および「ユーロ6」の排ガス基準に対応したエンジンを搭載したディーゼル車最大85万台をリコールし、ソフトウエアを更新すると明らかにした。
排ガス削減と都市部への乗り入れ禁止案に先手を打つのが目的で、アウディ製エンジンを搭載したポルシェとVWブランドの車種も対象となる。
VWによる排ガス不正操作が約2年前(2015年9月18日)に発覚して以来、ディーゼル技術は厳しい視線にさらされている。

世界の規制当局は、ディーゼル車に対する規制を強化し、ミュンヘンやメキシコ市などの都市はディーゼル車の乗り入れ禁止に向け取り組んでいる。

欧州では、販売される自動車のほぼ半分がディーゼル車で、この生産に数万人が携わる。各社は今後さらに厳格化される環境基準への対応を急ぐ。
以上、

VWのように傘下のアウディも不正プログラムを搭載していたが、これとは別だろう。
別途、独大手5社が、排ガス不正していたと発表されている。今回はNOX(窒素酸化物)の排出を抑制する尿素系触媒装置に、尿素を送り込むタンクを小型化することを5社で合意、型式認証試験の時には機能させ、行動で走るときには、触媒装置が機能しないようにしていたと報道され、戦後最大のカルテルになる可能性があると独紙により指摘されている。

VWの2015年9月の米EPA(環境保護庁)による摘発は、燃費効率が悪くなるため、EGR(排ガス再循環装置)を同様に停止させるものだった。
こうしたことが事実ならば、米国でまた莫大な制裁金が待っている可能性もある。

ベンツは日本でのリコールはないとしていたが、撤回し、日本でもリコールすると発表している。

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