またテスラの「オートパイロット」で事故 半自動運転車 モデルX

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は7月6日、ペンシルベニア州で1日に起きた自動車単独事故で、テスラのモデルXで自動運転支援機能「オートパイロット」を使用していた可能性があるとして調査を始めた。

テスラの「半」自動運転機能の「オートパイロットモード」、
OTAによるソフトウェアアップデートによってさまざまな機能の改善・追加が可能。完全自動運転走行を目指して改良を続けている「オートパイロットモード」も、今では高級車に搭載されている「オートクルーズ」のほか、ドライバーがハンドルを握ることを前提に、レーン(車線)に合わせてステアリング操作を行う「オートステア」や、車線変更を自動で行う「オートレーンチェンジ」などの機能が追加されている。

2016年5月7日、正確な操作性で非常に高い評価を受けていたテスラのオートパイロットモードを使用していたドライバーが死亡するという事故が発生した。
フロリダ州ウィリストンの高速道路上で、オハイオ州に住む40歳の男性が運転するモデルSと大型トレーラーが衝突事故を起こし、男性が死亡したことがハイウェイパトロールによって報告されたとのこと。なお、事故に関しては、テスラからNHTSAにただちに報告が行われ、死亡したモデルSのドライバーがオートパイロットモードを使用中であったことが判明している。

テスラによると、事故原因は、モデルSが中央分離帯のある幹線道路を走行中に、大型トラックがモデルSの前方を垂直方向に横切ったため、モデルSがトラックに潜り込む形で起こった。
当該のモデルSは、晴天の青空が背景だったため、白いトレーラーの車体をうまく認識できずに自動ブレーキが効かなかったことが原因だと見られている。

問題は、イーロン・マスクが高速道路では常に「オートパイロット」機能にしているかだ。
人命を実験台にされたら、たまったものではない。あらゆる事故を想定しなければ、こうしたオートパイロットの事故は起き続ける。
グーグルをはじめ大手IT企業も参入して「オートパイロット」の開発にしのぎを削っているが、人命の観点からすれば、実走研究中の成果を全部各社が持ち寄っても、こうした事故は発生する可能性が高く、半自動であってもまだ早すぎると見られる。

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