スズキ161万台の軽リコール エアコン部品不具合 エンジンストップも
スズキは3日、「ワゴンR」などの軽乗用車でエアコンの部品に不具合があり、最悪の場合、エンジンが止まるおそれがあるとして、6車種12型式計161万台のリコールを国交省に届け出た。
対象となるのは、スズキの「ワゴンR」「パレット」「アルトラパン」、スズキが製造して日産自動車が販売する「ルークス」、マツダが販売する「AZーワゴン」「フレアワゴン」など6車種の約161万台。製造期間は車種によって異なるが、平成20年1月から昨年5月までの期間。
スズキによると、エアコンのコンプレッサにおいて、コンプレッサオイルの充てん量が不適切なため、エアコン使用時にコンプレッサ内の潤滑が不足することがある。そのため、そのまま使用を続けると、コンプレッサ内部が焼き付き、コンプレッサがロックし、最悪の場合、エンジン回転数が低下時に走行中エンストすることがある。
これまでに、エアコンを作動させていたらエンジンが止まったなどという不具合の情報が245件寄せられているという。
対策としては、全車両、コンプレッサを確認し、該当するコンプレッサを搭載する車両にはコン
プレッサオイルを補充し、エンジン制御コントローラを修正プログラムに書換える。なお、コンプレッサの焼き付きが確認された場合は、コンプレッサを良品と交換する。
スズキは4日から、全国の販売店で潤滑油の補充や部品の交換などに無料で応じることにしている。
国交省によると、今回は自動車の一度のリコールとしては過去3番目に多いという。
以上、