三菱自動車新工場建設 投資額600億円でインドネシア西ジャワに

東南アジアの中で自動車の販売台数が最も多いインドネシアの西ジャワ州で、三菱自動車工業は24日、現地の生産体制を強化するため新工場を建設するための起工式を行った。起工式にはインドネシア政府の閣僚らも参加した。

新工場は、再来年の稼働を目指し、現在の生産能力の約倍に当たる年間16万台を生産する計画で、需要が増えている小型の多目的車が生産の中心となる。
また、東南アジア各国にも輸出される予定で、三菱自動車はタイに続く東南アジアの主要な生産拠点とする方針。
インドネシアは、5年前から2014年は約120万台と約2倍に増えており、ホンダや日産が昨年新工場を稼動させている。
2014年のインドネシアでは総販売台数の96%を日本勢が占めている。

調査期間マークラインズによるとインドネシアの2014年通年の販売台数は、前年比▲1.8%減の120万8,019台。
インドネシアの自動車販売台数は、経済成長の減速を背景にルピア安に伴う金利の高止まりや燃料値上げなども影響し、2009年以来5年ぶりに前年比マイナスとなった。

<2014年のメーカー別販売台数>
トヨタが▲8.1%減の39万9,119台でシェア33.0%、
ダイハツは▲0.4%減の18万5,226台、
ホンダが73.9%増の15 万9,147台、
スズキが▲5.5%減の15万4,923台、
三菱が▲9.8%減の14万1,962台。
日本車の市場シェアは96%。

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