再編進むトヨタ自動車(1) ブレーキ・DE・MTの次はシート再編

トヨタ自動車グループ系部品大手のアイシン精機とシロキ工業は12月19日、2016年4月に経営統合することで合意したと発表した。
自動車各社が海外展開を加速する中、欧米や新興国などの部品メーカー間でコストや新技術を巡る競争が激化しており、両社は開発や生産体制を集約して競争力を高めたい考え。
経営統合は、アイシンはシロキ株の12.64%を保有する第3位株主で、株式交換によってシロキを100%子会社化し、経営統合する。
シロキ工業の生産品は、ウインドレギュレータ38%、シートリクライナ・アジャスタ227%、ドアサッシ21%、ロック・ヒンジ6%、モールディング4%、他4%となっている。

1、<ドア枠など外装・機能部品をシロキに集中>
アイシンは、ドア枠やシート骨格などの外装・機能部品をシロキに集約し、技術的に強みを持つ電動スライドドアやサンルーフなどのシステム製品に集中する。
シロキはアイシンの海外供給網を活用し、海外展開を加速する。
シロキは16年3月に上場を廃止するが、その後も社名と本社所在地、経営体制、雇用は維持する。

2、<シート骨格部品はトヨタ紡織に集中>
シロキとアイシンとトヨタ紡織は19日、アイシンとシロキがトヨタ向けに供給しているシート骨格部品事業を、トヨタ紡織に譲渡すると発表した。
2015年中に開発機能を順次移管し、トヨタ紡織が開発から生産までの一括体制を構築する。
トヨタ向け以外のシート部品の事業はシロキが継続する。
以上、

トヨタグループは11月28日、トヨタのマニュアルトランスミッション(MT・手動変速機)事業を子会社「アイシン・エーアイ」に。
トヨタとデンソーのブレーキ事業を、子会社「アドヴィックス」に集約するなどの事業再編を発表している。

3、<ブレーキは「アドヴィックス」に集約>
「ブレーキ」は、アイシン、デンソー、住友電気工業、トヨタの4社で2001年7月に設立したアイシン子会社「アドヴィックス」に集約する。
アイシンが16年1月に約110億円を投じて愛知県半田市に工場を新設し、アイシン半田工場(半田市)とデンソー大安製作所(三重県いなべ市)の生産機能を順次移管。アイシン、デンソー、トヨタは技術者を出向させ開発も支援する。

4、<ディーゼルエンジンは豊田自動織機に集約>
「ディーゼルエンジン」は、トヨタの開発機能の一部を含めて豊田自動織機に集約。事業の専門性を高め、規模も拡大させる。

5、<マニュアルトランスミッション(MT=手動変速機)は「アイシン・エーアイ」に集約>
「マニュアルトランスミッション(MT=手動変速機)」は、トヨタの開発機能と国内生産をアイシン子会社「アイシン・エーアイ」(西尾市)に集約。トヨタ衣浦工場(碧南市)の生産は16年をメドにエーアイに移管する。

事業統合によって経営資源を有効活用し、グループ全体の開発や生産の効率を高めることでコスト削減と品質向上の両立を狙う。
トヨタ本体は、ハイブリッド車(HV)や先進の環境・安全技術の開発に集中する。
トヨタでは、グループ内で競争する時代は変わった。(再編が)必要なら今後も進めるとしている。
日本の自動車市場は、少子高齢化により縮小していくことは決定しており、自動車メーカーが販売も生産もグローバル化させる中、部品業界もグローバル化ともに開発力・生産効率化が更に求められる時代に突入している。

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