4月の欧州車販売 1年半ぶりに増加 昨年4月悪過ぎ

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表した4月の欧州自動車販売(登録台数)は前年比1.8%増の108万台となり、19ヶ月ぶりに増加した。
メーカー別では、
独フォルクスワーゲン(VW)7.2%増
米ゼネラル・モーターズ(GM))のオペル部門2.1%増
PSAプジョー・シトロエンはプジョー部門が▲7.5%減、シトロエン部門が▲約13.0%減
ルノーは▲1.3%減。
フィアットの「フィアット」ブランドは▲4%減、「アルファロメオ」ブランドも3分の1減少したと報じられている。
欧州南部の市場への依存度が高いフランスとイタリアのメーカーは、販売が依然低迷。9月にド
イツの総選挙が控えており、夏まで不透明感が続くと予想されている。

4月の欧州は、ドイツやスペインでの販売台数の改善や、イギリスで旺盛な需要が続いていることが主な要因。 しかし、復活祭の祝日のズレで営業日が前年より多かったことや、昨年4月に販売が過去最低水準に低迷していたことなどの一時的要因もあり、持続的回復には道のりがなお厳しいことを示唆しているという。
ACEAは、登録台数は4月としては過去3番目に低い水準になったと指摘。 欧州の自動車需要は昨年、17年ぶりの低水準へと落ち込んでいる。

4月のイギリス(EU、ユーロではない)での自動車販売は15%近く増加し、4月としては5年ぶりの高水準を記録。イギリスを除くと、欧州の自動車販売は若干の減少だったとみられる。 1~4月の販売台数は、前年同期比▲7%減。

ゴーンさんがいまだ日産にご執心なのは、本体がこうした欧州経済の悪化の影響を受け、救いの日産は中国で日本たたきがありながらも、世界では販売増となっており、頼りの綱となっている。

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