追報:トヨタの事業再編

トヨタ自動車とデンソーなどのトヨタグループ各社は28日、グループ内の事業再編を発表した。

1、<自動ブレーキシステム再編>
ブレーキシステムについては、トヨタ、デンソー、アイシン精機、住友電気工業4社の事業をアドヴィックスに集約する。同社はアイシン精機が55%出資。2001年7月にアイシン、トヨタ、デンソー、住友電の4社の共同出資により設立した。
自動車のIT(情報技術)化が進む中、衝突を回避する自動ブレーキなど安全運転技術が新たな競争分野となっている。アドヴィックスがトヨタグループ内のブレーキシステムの製品開発から生産までを一手に担い、事業効率を高める。
アイシン精機が約110億円を投じ、同社の半田工場(愛知県半田市)に隣接したアドヴィックスの工場を新設する。
アイシンの半田工場とデンソーの大安製作所(三重県いなべ市)の制御ブレーキ生産機能を段階的にアドヴィックス新工場へ移し、2016年1月以降に生産を開始める。トヨタ、アイシン、デンソーは今後人員を派遣し、開発支援を強化する。

2、<マニュアルトランスミッション(MT)事業再編>
トヨタのマニュアルトランスミッション(MT)の開発機能と国内生産は、アイシン精機子会社で専業のアイシン・エーアイ(愛知県西尾市)に統合する。グループ内での共通機能を集約し、経営資源を最適に配分することで競争力を強化する狙い。

3、<ディーゼルエンジン事業再編>
トヨタのディーゼルエンジン事業は豊田自動織機(同)へそれぞれ集約する。

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