新たな運転席側エアバック問題で国内20万台リコールへ タカタ製 身から出た錆

太田昭宏国土交通相は11月28日、閣議後の会見で、タカタ製の運転席用エアバッグ搭載車のリコール(無償の回収・修理)対象地域が全米に拡大した場合、国内でも同様の措置を取るようタカタに指示、新たに約20万台がリコール対象となる可能性があることを明らかにした。同省幹部によると、対象となるのはマツダとホンダの車両。
太田国交相は、タカタ製エアバッグによるリコール問題は「ものづくり日本という信頼感や安心感、日本メーカーに対する高い評価を揺るがす状況につながるのではないかという懸念を持っている」と述べ、「一刻も早く解決するよう、しかるべき対応をとらなければならない」と語った。

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は17日、これまでエアバッグの不具合が起きやすいとみられている高温多湿な一部地域を中心にリコールを実施してきたが、対象地域外でも事故が発生したため、全米へのリコール拡大をタカタ側やホンダに要請した。
これに対し、タカタは対象地域外での不具合の原因が特定できていないほか、交換部品の生産能力が間に合わず、優先すべき地域へ交換部品が行き渡らなくなることから、全米拡大には難色を示していた。
以上。

これまで以上に外注に出し、交換部品生産を拡大させるのは当然だろう。また、原因特定は、国の検査や研究機関、日本他社エアバックメーカーの助けを借りても早期に解明すべきだろう。
2005年にアメリカで発生したエアバック問題を徹底的に究明していたら、こうした問題も、新たな運転席側の問題も発生しなかっただろう。
タカタは一族経営のワンマン会社の最悪の事例を演出させてしまっている。
タカタの2014年3月期末の自己資本は1,753億円。

ほかのエアバックメーカーはダイセル(日本)、オートリブ(スウェーデン)

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