現代自動車 500キロのEV投入 21年以降に 18年に390キロ投入

現代自動車は17日、1回の充電で航続距離500キロのEVを2021年以降に市場投入すると発表した。昨年、大騒ぎしてEV「アイオニック」を発表したが、航続距離はテスラやGM(ボルト)に劣っていた。
また、20年までにエコカー(EV+PHV+FCV)をこれまでの28車種から31車種に増加させると発表。
さらに、18年上半期に航続距離390キロの小型SUVを市場投入すると発表した。
以上、

韓国のサムスンとLGの車載用燃料電池技術からして、販売価格を無視した場合、実現できるだろう。サムスンもLGも欧米車が搭載しているものの、EVそのものが売れず、EVの最大市場である中国では電池認証も受けられず、頼りになるのは現代グループということだろうか。
EV専業の米テスラはパナ社が共同出資して巨大電池工場を米国に造っており蚊帳の外。

新型のガソリン車でもEVでも売れなければお先は暗い。
同社は昨年9月発覚した32項目にわたるリコール隠し問題が燻り続け、当局のリコール要請にも応じないなど、車両メーカーとしては消費者の安全問題を噴出させている。
現代グループは、工場ばかり造っても(昨年9月40万台のメキシコ起亜工場完成、昨年10月には30万台の中国河北工場、今秋にも30万台の重慶工場が完成する)、売れなければ如何ともしがたい。
中国の制裁は、THAADが配備される限り続くものと見られ、アメリカでは、価格が安い上、FTA締結により、さらに安くして、これまで販売台数を伸ばしてきたものの、ここに来て、米市場の低迷の影響をどこよりも受けている。
今や、労働貴族になった同社の労働組合は、会社の経営の現状などまったく関係なく、欲が欲を求め、今年も恒例のストライキの方針を打ち出している。

同社は、トヨタ打倒の打ち上げ花火を打ち上げるより、堅実に品質面の充実をはかりSUBARU並みの開発スタイルが、求められているといえる。
米国では、現代・起亜・スバルという販売台数順が長い間定石だったが、最近、狂いだしてきている。現代や起亜のようなインセンティブ販売(値引き)をしない、販売車種も大幅に少ないスバルに両社とも追い抜かれようとしているのが現実だ。
その原因は、どうにでもなるような米コンシュマーレポートの評価ではなく、ユーザーである購入者の信用の差にほかならない。

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