トヨタ ダイハツを完全子会社化へ

トヨタは27日、約51%を出資するダイハツ工業の完全子会社化を検討していることを明らかにした。

トヨタは、ダイハツを本体に取り込むことで、軽自動車を含む小型車開発を一本化し、国内や新興国で需要が高まっている小型車の競争力強化を図る。年内の完全子会社化を目指す。
 トヨタは、株式交換方式によりダイハツ株全株を取得する見通しで、ダイハツは上場廃止することになる。
2015年4月の軽自動車税増税などを受け軽自動車市場が落ち込む中、ダイハツは、同年の軽の販売シェアで、スズキを制して2年ぶりに首位を奪還した。
国内では今後、軽など小型車の人気が高まる一方、少子高齢化の進展で市場全体の縮小が予想されている。
 トヨタは、ダイハツを完全子会社化することで、小型車事業の効率化を進め、一段の激化が避けられない開発や販売競争に備える考え。
以上、報道参照
  アベノミクスは軽自動車も売れない世の中にしてしまった。
ダイハツの2015年の国内販売台数は、前年の708179台から、▲13.8%減の610396台にとどまっている。海外では、インドネシアとマレーシアに製造工場を有しているが、東南アジアは景気が悪化しており、多くを望めないものになっている。いずれ回復してくることだろうが・・・。
トヨタは、中国においてダイハツブランドで軽自動車を展開したらいかがだろうか。都市部のチョイ乗りや低所得者層向けに売れるはずだ。
中国では自動車会社1社当たり、中国の2会社としか合弁会社設立を認められておらず、トヨタ系で処理する必要がある。トヨタの富士重工の持株比率は低いが、富士重工の中国進出を中国政府がトヨタ扱いし許可していない。中国は、世界の治外法権国であり仕方ないことだろう。
本日27日のダイハツ株は値付かずのストップ高となっている。日経新聞が本日掲載しているが、情報がズブ漏れなのだろう。300円高の1781円。
<ダイハツ工業の決算推移>

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連結百万円
2014年3月期
2013年3月期
2015年3月期
売上高
1,913,259
1,764,976
1,817,103
営業利益
146,743
133,040
110,613
経常利益
163,494
148,173
127,100
当期利益
83,698
81,406
68,145
総資産
1,449,542
1,344,542
1,518,604
自己資本
551,040
500,651
618,509
資本金
28,404
28,404
28,404
有利子負債
173,706
165,309
191,355
自己資本率
38.0%
37.2%
40.7%

 

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