大問題VW(3) 排ガス不正  欧州は半分がディーゼル車

自動車排出ガス規制は、
自動車の内燃機関から排出される一酸化炭素・窒素酸化物・炭化水素類・黒煙等の大気汚染物質の上限を定めた規制の総称。
大気汚染防止のため、特にディーゼルエンジンから排出される粒子状物質 (PM) や硫黄酸化物、窒素酸化物 (NOx) の規制が厳しくなっている。
窒素酸化物は、窒素の酸化物の総称。
一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)、亜酸化窒素(一酸化二窒素)(N2O)、三酸化二窒素(N2O3)、四酸化二窒素(N2O4)、五酸化二窒素(N2O5)など。化学式のNOxから「ノックス」ともいう。

VWのディーゼル車は、欧州と中国では、販売ウエイトや販売台数が米国(VWのゴルフ+ジェッタで約23%)より格段に高い。特に欧州では全メーカーの半分超がディーゼル車とされている。

VWは、昨年368万台も大量販売した中国でも問題として取り上げられれば、大気汚染国でもあり、問題は深刻なものとなる。(昨年、中国で2ヶ所工場建設の計画を発表している)
中国でも、ドイツテクロノジー神話を作り上げたVWのディーゼルターボ車の販売は高まっていた。ここ1年、中国では原油安にもかかわらずガソリンや軽油価格はそれほど下がっておらず、軽油の燃料安と低燃費車としてVWのディーゼルターボ車が売れている。

2014年実績 VWグループ
各地域毎の販売台数/万台
地域
販売台数
シェア
 
欧州
394.5
38.9%
欧+中
中国
367.5
36.2%
75.1%
北米
89.3
8.8%
 
中南米
79.5
7.8%
 
日本
10.4
1.0%
 
他地域
72.8
7.2%
 
総計
1,014.0
100.0%
 
・VW発表数値

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