欧米自動車大手FCA 米司法省とSECの調査受ける
欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は18日、売上高の報告方法を巡り米司法省と米証券取引委員会(SEC)から調査を受けていると発表した。FCAは当局の捜査に協力するとしている。
米ブルームバーグニュースによると、検察当局が証券詐欺の疑いで刑事捜査に着手したと、事情に詳しい複数の関係者の話を引用して伝えていた。関係者2人によると、司法省の調査は初期段階だという。調査は部外秘だとして関係者は匿名を条件に話した。
当局による調査は、FCAの販売実績に異議を唱える民事訴訟を受けたもの。シカゴ地区のディーラーは1月、同社がディーラーに金銭を支払って実際よりも多く販売したと報告させ、米自動車販売を水増ししたと訴えていた。
FCAは18日の発表文で、「通期と四半期の財務諸表でFCAが計上している収入はディーラーや顧客への出荷台数がベースであり、最終顧客への販売台数の報告を基にしてはいない」と説明している。
米新車販売市場でFCAの「ジープ」(クライスラー系)ブランドは、P/Uなど大型車ブームに乗り、好調な販売を続けており、75ヶ月連続で前年同月比増を更新し続けている。
以上、
架空売上計上を立証する可能性は不透明。しかし、メーカー別販売台数や車種別販売台数を毎月公表しているオートデータ社への虚偽報告は、証券市場へも影響し、司法権を持つSECも見逃さないだろう。
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2015年 アメリカにおけるメーカー別自動車販売台数
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順位
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|
販売台数
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前年比/シェア増減
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2015年
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2014年
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1
|
GM
|
合計
|
3,082,366
|
2,935,008
|
5.0%
|
シェア
|
17.6%
|
17.8%
|
-0.1%
|
||
2
|
Ford
|
合計
|
2,603,082
|
2,471,315
|
5.3%
|
シェア
|
14.9%
|
15.0%
|
-0.1%
|
||
3
|
Toyota
|
合計
|
2,499,313
|
2,373,771
|
5.3%
|
シェア
|
14.3%
|
14.4%
|
-0.1%
|
||
4
|
FCA
|
合計
|
2,243,907
|
2,090,639
|
7.3%
|
シェア
|
12.8%
|
12.7%
|
0.2%
|
||
5
|
Honda
|
合計
|
1,586,551
|
1,540,872
|
3.0%
|
シェア
|
9.1%
|
9.3%
|
-0.2%
|
||
6
|
Nissan
|
合計
|
1,484,918
|
1,386,895
|
7.1%
|
シェア
|
8.5%
|
8.4%
|
0.1%
|