現代車/BMWからビアマン副社長を引っこ抜く 高性能スポーツカー開発へ

現代自動車グループは、最高出力500馬力以上の高性能スポーツカーの開発事業に本格的に参入することを決定。高性能スポーツカーをリリースしてブランドイメージを引き上げるという戦略を実施するため、BMWの高性能車両開発総括責任者のアルベルト・ビアマン氏(57)を副社長に迎え入れた。

現代車グループは22日、BMWの高性能車両モデルである‘M’シリーズなどを開発するM研究所で所長を務めてきたビアマン副社長を迎え入れ、今後高性能車両の開発に本格的に乗り出すと明らかにした。
現代自動車はこれまでに、売れる自動車造りから外観重視、
2006年に、アウディ・フォルクスワーゲンからピーター・シュライアを起亜車デザイン総括社長に、
2011年に、BMWからクリストファー・チャップマン現代車米国デザインセンター首席デザイナーにしてきた。
こうして現代・起亜車のデザインは成功したものの、技術・性能面ではボロが出ており、また技術格差からその向上が求められていた。

BMWで副社長を務めるビアマン氏は、来年4月1日から現代・起亜自動車の南陽研究所で試験および高性能車担当副社長に就任し、高性能車の開発を含めて「走行性能」「安全性能」「耐久性能」「騒音振動」「車両システム」の開発などを総括するという。

現代車グループ関係者は、カーデザインは、南陽研究所のシュライア社長とチャップマン首席が、エンジン側はビアマン副社長が担当して、現代・起亜車のデザインとエンジン技術をワンランク引き上げる役割を果たすだろうとしている。

現代車グループは、ビアマン副社長招聘を機に、グループが生産中の量産車の走行性能を欧州の最高級自動車水準に引き上げるという。

Nプロジェクトは、現代自動車の高性能スポーツカーブランド「N」開発プロジェクト。日本のスバ
ルの「STI」や三菱の「ラリーアート」のようなラリーレーシング専用車の開発プロジェクト。
「N」は現代車の南陽研究所のイニシャル(BMWのM研究所を真似たものではない?)。メルセデスベンツの高性能スポーツカーブランド「AMG」、BMWの「M」シリーズのように量産車を出すかはまだ決まっていないという。

以上、韓国紙参照
南陽研究所社長のピーター・シュライア氏が自身の作として開発した起亜のロッツェ・イノベーションのフロントグリルデザインは、韓国人デザイナーがデザインを盗用したとして訴えていた。デザインは、シュライア氏開発以前に現代が運営するクラブHPに掲載されており、証拠となっていた。その後の決着は不明。

技術は頭だけとっ変えても、兵隊の技術レベルが低ければ、開発は無理だろう。車両には世界有力メーカーのパテントが張り巡らされており、開発するより、エンジンだけでも購入した方が早いだろう(ただ、商売熱心な日本メーカーがいろいろバックアップすることも事実)。
韓国純国産戦車とされるK2のエンジンやトランスミッション(パワーパック)も国産化できず、2012年に初配備されたのはドイツ製が用いられている。
このK2戦車は、2007年当時完成もしていないのに韓国は、トルコへ技術供与している、しかし、韓国産のパワーユニット開発の遅れなどから、トルコは契約を一部変更させ、パワーユニットを三菱重工から調達する予定であった。だが、日本政府は2014年2月、韓国側へ技術漏洩のおそれがあるため待ったをかけているとされている。

今やデザインだけなら、韓国勢に比し中国勢が優勢だろう。しかし、中国特有の盗みから製品開発のスピード力も、技術がついて来ず、中国では安いにもかかわらず売れず、最近では自国産車のシェア拡大を狙う中央政府も匙を投げている状態。そのため、中国勢は巨額投資を伴う新製品開発スピードを大幅に落している。
中国の高級車市場では、ドイツ勢のアウディ、ベンツ、BMWが市場を席巻している。中低価格品でも独VWだけでも今年350万台売り上げる見込み。米GMも前年316万台販売している。

現代車が2013年に発表したラグジュアリー スポーツクーペのコンセプトカーだが、それ相応のエンジンはついていない。高性能エンジンがない。

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