フィアット会長 傘下のフェラーリのモンテゼモロ会長を解任

フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は10日、傘下のフェラーリのモンテゼモロ会長(67)が10月に辞任すると発表した。
FCAのマルキオンネCEO(62)が新会長を兼ねる。
F1低迷が、名門を40年以上支えたカリスマ経営者を退陣に追い込んだ。7日のイタリアGPでもライコネンが9位、アロンソがリタイアに終わった。F1レースでは、ドライバー部門で2007年、コンストラクター部門で08年を最後に年間王者から遠ざかっている。今季も1勝も挙げられず、4位にとどまっていた。
不振に業を煮やしたマルキオンネ氏が、レース後、報道陣に「換えが利かないものなど何もない」と怒りを口にし、モンテゼモロ氏退陣論が一気に広がっていた。
ただ、モンテゼモロ会長は、フェラーリの収益を、昨年、過去最高を記録するなど好調に経営していた。
モンテゼモロ氏はフェラーリの独立性を重視する一方、FCAのマルキオンネ氏は事業統合を推進。経営戦略をめぐり両氏の間で対立が深まっていたことにもある。

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