ジープSUV  リコール遅延で制裁金130億円 チェロッキーなど1100万台リコール

米道路交通安全局(NHTSA)は26日、欠陥車のリコールで不適切な対応があったとして、欧州自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が、1億500万ドル(約130億円)の制裁金を支払うことで合意したと発表した。NHTSAが1社に科す制裁金として過去最大の額という。
これまでの最大は今年1月にホンダが支払いに合意した計7千万ドル。
FCAは、欠陥車の一部に当たる50万台超については買い取りに、100万台超に関しては市場価格に上乗せした価格での下取りか金銭面の補償にそれぞれ応じる。
フォックス運輸長官は「メーカーが安全上の欠陥を修理する義務を真剣に果たさない場合、当局が厳しい措置を講じることを肝に銘じるべきだ」とコメントした。
NHTSAが問題視したリコールは、FCAがクライスラーの「ジープ」ブランドのスポーツタイプ多目的車(SUV)などを対象に2013年~15年にかけ米国で公表した23件で、計1100万台超が対象。
リコールを迅速に実施せず、欠陥に関してNHTSAや販売店、対象車の所有者への通知も適切でなかったとしている。
 以上、報道

ジープのSUVはチェロッキーなど、人気車種腕売れているだけにリコールも大変。それも大量リコールに発展するため、隠していたと判定されたようだ。
制裁金より、1100万台のリコール費用が膨大となる。それに加え米国特有の訴訟(訴訟請負専門の弁護士法人が主導)も生じる可能性もある。

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