VW 中国で360万台超販売し世界で1014万台達成 初の1千万台超え

VW(フォルクスワーゲン)は11日、アウディなどグループ全体の世界販売台数が、昨年、初めて1000万台を超えて前年比4.2%増の1014万台に達したことを明らかにした。
一方、トヨタは2014年の販売台数は集計中ながら約1022万台としている。
VWは、当初、年間販売の1000万台突破の目標を2018年に置いていたが、4年前倒しで達成したことになる。
これは、世界最大の自動車市場である中国での販売が、前年比12%余り伸び365万台前後になったことや、ドイツをはじめとする西ヨーロッパでの販売も堅調だったことによる。

VWは、声明で「過去10年間で、われわれのグループは販売台数を倍増させた。市場を取り巻く環境が非常に厳しいなか、すべてのブランドが目標の実現に貢献した」としている。
VWは、すでに新工場の建設投資の発表を行うなど、中国を中心に生産の大幅拡大方針を打ち出している。
VWは35~37%あまりを中国市場で販売しており歪な状況ともいえる。これまで好調だった中国経済の変調が挙げられる。すでに高級車のBMWは、販売不振に至り、中国市場全体の販売台数も前年比伸び率が鈍化している。

こうした経済の影響を受けるほか、現在中国市場での純国産車割合は40%前後であるものの、いずれ、性能を強化してくる中国勢との価格競争・販売競争に至る可能性が非常に高くなってくる。中国市場におけるスマホのサムスンのように持ちこたえられるかである。
アメリカでは2014年のVW単体は366,970台しか売れていないのが実情だ。

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