ダイムラー 米国EV生産 中国でBYDと提携強化
独ダイムラーは21日、米南部アラバマ州の工場で電気自動車(EV)の生産を2020年にも始めると発表した。
EVに搭載する電池の生産拠点も近くに設けるなど計10億ドル(約1125億円)を投資する。
米国では、EVメーカーであるテスラの新型セダン「モデル3」が人気を集めており、将来的にもEVの需要が膨らむと判断した。
アラバマ州の工場では、高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」のEV専用ブランドである「EQ」のスポーツタイプ多目的車(SUV)を製造する。
今回の投資で600人を超える新規雇用が生まれるという。
<中国のダイムラー>
中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)は、独ダイムラーとの提携を強化する計画を明らかにした。
ダイムラーはデンツァ・ブランドのEV開発と販売で2012年以来、BYDと提携関係にある。
化石燃料自動車の段階的な廃止を目指す中国市場に新モデルを投入するのが狙い。
BYDを創立した王伝福会長は21日、深圳で記者団に対し、ダイムラーと折半出資で設立した合弁会社、深圳デンツァ・ニュー・エナジー・オートモービルへの出資拡大について協議していると語った。
デンツァ・ブランドの車種拡充に両社ともに取り組んでいると述べたものの、詳細は明らかにしなかった。
BYDは今年5月、合弁事業に5億元(約85億円)を追加出資し、ダイムラーと対等にする方針を示していた。
BYDには、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが出資している。
以上、
中国は蓄電池メーカー57社を認定、しかし、認定は民族系だけ。国の環境車向け補助金は20年までとされている。
BYDはEVメーカーかつ蓄電池メーカーでもある。そこにダイムラーは目を付け合弁会社を作っている。
日本は官主導でFCVに走り、結果、官に追随したトヨタとホンダはEV開発に苦労している。
EVを本命とし、FCVをサブで開発していたら、こんな事態にはなっていなかった。トヨタは、すでにカルフォルニア州では販売台数に対する環境車(EV+PHV+FCV)の販売割合が規制に届かず、ペナルティのクレジットを支払っている。
中国でも18年から販売台数の8%環境車販売が義務付けられ、未達成メーカーはペナルティのクレジットをEVメーカーから購入することになる。
官主導による事業は、すべて世界の潮流から大きく外れており、追随した企業は大きな問題を生じらせる。官主導はすべての分野でろくでもない。国は一切紐を付けず、研究開発の補助金だけばら撒いてくれたらよい。票のためではなく未来のために。