フィアット・クライスラー排ガス制御プログラム申告怠る/米環境保護局調査

ディーゼル車の排ガス規制値は抜け殻、エンジン室内温度が通常48度で、高熱によるエンジン保護の問題から、EGR(排ガス再循環装置)をストップさせることができるようになっている。
夏場の炎天下の車両鋼板温度は50度以上になり、エンジン室内温度はさらに上昇している。つまり、ディーゼル車は規制値の10~20倍以上の排ガスをボンボン出しながら走っている。これでは規制値など神棚の上のボタ餅に過ぎぬ。それを欧州も米国・日本も認めている。
(韓国の環境局がディーゼル外車20車種を検査した結果、日産のキャシュカイは35度に設定されていたことから制裁を課した。ほか18車種は48度設定だったそうだ)

アメリカの環境保護局は、フィアット・クライスラーが法律で義務づけられている自動車の排ガスを制御するソフトウエアの申告を怠っていたと発表し、ソフトウエアに排ガスの規制を逃れるための機能がないかどうか調べている。

アメリカの環境保護局は12日、フィアット・クライスラーが法律で義務づけられている、自動車の排ガスを制御するソフトウエアの申告を怠っていたとして、大気浄化法違反の疑いがあると発表した。
対象となる車は、アメリカで販売された「ジープグランドチェロキー」など2車種のディーゼル車、約10万4000台で、8種類のソフトウエアが申告されていなかった。
アメリカ環境保護局は、このソフトウエアに、当局の試験の時にだけ有害物質の排出を減らすような排ガスの規制を逃れるための機能がないかどうか、さらに調べを進めていて、民事制裁金の支払いなどを求める可能性があるとしている。

これに対して、フィアット・クライスラーは「今回の発表は遺憾だ。われわれのシステムに、排ガスの規制を逃れるための機能はない」というコメントを発表している。
以上、上述のとおり。

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