富士重工 スバル販売店でダイハツの軽を販売へ
富士重工は軽自動車販売でダイハツ工業との連携を強化する。今秋にもスバル販売店でダイハツブランドの軽自動車全車種の販売を始めるほか、OEM(相手先ブランドによる生産)調達に新たにダイハツの人気車種「タント」を加える。
富士重工は品ぞろえを増やして顧客ニーズに応え、ダイハツは販路を広げることで販売台数の積み増しを目指す。
他社ブランドの車を自社の販売店で売るのは極めて異例となる。
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富士重工はトヨタから16.5%の出資を受け、その後富士重工主導で共同開発した86/BRZ。両社は、今後も関係を深めるものと見られる。そうした関係からもトヨタが完全子会社するダイハツの軽自動車を富士重工が販売するのは自然な流れかもしれない。(富士重工はダイハツからOEM軽自動車の供給を受けている)
一方、スズキは2000年来、富士重工と株の持合をしており、今般、こうした動きをスズキが察知したのか、富士重工株を売却することを決定した。富士重工側は自社株買いで対応することで決定している。
持合は互いに100億円ずつだったことから、売却額は527億円。スズキは約468億円を今期特別益に計上するという。富士重工はスズキの株を売却する意向は今のところ持っていない。
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富士重工は、中国側からトヨタの関係会社とみなされ、中国へ合弁工場進出できない境遇下にある。輸出では高い関税も賦課され、販売数もしれている。
中国では、外資自動車メーカーは中国工場進出において現地企業との合弁でしか進出できず、それも現地の2社としか合弁できないという規制を設けている。トヨタがすでに2社と合弁生産していることから、かつて計画した富士重工の大連工場進出も認可が下りなかった。