2013年の車市場 2%増の8200万台予想/GMのCEO

GMのアカーソンCEOは、2013年の世界の車市場は、12年の2%増の8200万台を予想している。

欧州は冷え込んでおり、ドイツは経済そのものがリセッションしている可能性があると指摘している。

地域別には、アメリカが1500万台から1550万台、南米が横這いもしくは小幅増、中国はじめ他地域は5%増としている。(欧州は若干悪化)

GEが指摘するとおり、欧州市場の11月・12月の車販売は、欧州各社は軒並み大幅減少させている。中国への市場進出が遅れたフランスメーカーは特に悲鳴を上げている。欧州で売れているのは韓国勢のみで、フランスはドイツに対し、韓国車輸入を規制すべきだと相談するほど(ドイツが一蹴)。

ただ、ドイツ車も自国では売れておらず、中国での販売で業績を上げている。中国当局は、ドイツメーカーが欧州市場在庫の処理のため、中国へ輸出して、大幅値引きして販売していると問題視している。

中国経済は欧州経済の悪化で輸出が伸びず経済が停滞している(中国では、雇用維持のためにはGDP伸率8%が必要とされている)。しかし、これまでに富裕層の拡大や蓄積増により、2012年は車がバカ売れしており、ドイツメーカーも助かった。こうしたことから、中国では本年内需拡大が期待されている。

ドイツ経済がリセッションすれば、ドイツはじめ欧州で再度保護主義が台頭、ギリシャ・スペイン・イタリアの財政問題が、再びクローズアップされる可能性もある。

 

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