6月の中国での日本勢の自動車販売状況 好調

中国の自動車市場は今年に入り、景気減速で伸び悩んでおり、4月・5月はマイナスとなっている。そうした中、日本車が見直され、好調となっている。
日系自動車メーカー4社が発表した6月の売り上げ台数は、
日産が0.1%増の9万3600台、
トヨタが41.7%増の10万0600台、
ホンダが26.1%増の7万3381台、
マツダが14.2%増の1万7400台だった。

今年上半期(1~6月)の中国での自動車販売台数は、
日産が5.7%増の58万7900台、
トヨタが10.1%増の51万2800台、
ホンダが30.4%増の46万901台、
マツダが17.3%増の11万5979台だった。
日産は新車を投入しなかったが、スポーツ用多目的車(SUV)などの売れ行きが堅調だった。他の3社は、中国市場で発売した新車が好調だった。トヨタはカローラが好調、ホンダは小型車「フィット」やミニバン「オデッセイ」の売れ行きがよかった。
関係者は「品質が良い日本車が見直されている」と分析している。

中国の自動車業界団体の統計によると、4月の新車販売台数は前年同月比▲0.5%減、5月も同▲0.4%減だった。2ヶ月連続の減少は3年半ぶりで、中国の景気低迷を反映している。

中国でも中古車市場が形成されてきており、日本車の中古車買取価格が高くなっていることだろう。中国最大の販売メーカーはVW次にGMであるが、売れている車種も限られ、メンテ費用も日本車より高くつき、売れているときはよいが、モデルを失敗すれば売れなくなる。総合メンテナンス費用は日本車より高い。
故障が少ない、メンテ費用がほとんどかからない、中古車引き取り価格が高いとくれば、日本車が少々高くとも最終的なコストパフォーマンスに優れ、反日も過ぎ去り、当局からの嫌がらせがない限り売れないわけがない。(トヨタのHV車は中国の基準があいまいなエコカー認定されていない)

中国における6月の自動車販売状況はまだ発表されていない。6月も前年同月割れではマイナスが3ヶ月連続となり、いよいよ消費低迷が耐久消費財である自動車にまで及んでいることになる。(スマホも飽和状態から同じ現象が生じている)

※スマホ横持推奨

6月の日本勢の中国自動車販売台数
 
6月
1~6月累計
 
販売台数
前年比
販売台数
前年比
日産
93,600
0.1%
587,900
5.7%
トヨタ
100,600
41.7%
512,800
10.1%
ホンダ
73,381
26.1%
460,901
30.4%
マツダ
17,400
14.2%
115,979
17.3%

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