知ってましたか ハイビームが基本と 遠くでも対向車は眩いのだが・・・

夜間に歩行者がはねられて死亡した交通事故は、愛知県内で1~11月までに16件(16人)あり、全ての事故で車のフロントライト(前照灯)が事故時に「ロービーム」だったことが、愛知県警のまとめで分かった。
交通法規では、走行中は上向きの「ハイビーム」にするのが基本で、歩行者の発見にも役立つため、県警が周知に力を入れている。

県警交通企画課によると、日没から日の出までを「夜間」と定義して分析。死亡した16人のうち13人(81%)が高齢者だった。
夜間に歩行者がはねられた事故は、前年同期にも11件(11人)あり、これらも全てのケースで「ロービーム」だった。

ハイビームは「走行用前照灯」、ロービームは「すれ違い用前照灯」と定義され、道交法は、対向車とのすれ違いやすぐ前方にほかの車両がいる場合に限り、フロントライトをロービームにするよう定めている。

ハイビームは100メートル先までを照らすことができるが、ロービームでは40メートル先まで落ちる。
時速60キロで走行中の車が急ブレーキを踏んで停止するには、40メートル前後が必要とされ、
ロービームでは歩行者に気付いてから急ブレーキを踏んでもギリギリ手遅れになる計算になる。

だが、こうした理解が浸透しているとは言い切れず、交通企画課の久島泰志次席は「ロービームが原則との誤解も多い」と話す。
そもそも、フロントライトをハイビームとロービームに切り替えられることを知らない人も「少なからずいる」という。
県警では昨年12月から、夜間の歩行者事故をなくそうと、ハイビームとロービームのこまめな切り替えを呼び掛ける「ライトアップいしかわ運動」を展開。チラシを配布するなどして周知に力を入れている。
冬場は日暮れが早くなる時期に当たり、日没後も帰宅途中の車両や歩行者が多く行き交う。
県警では、車両が連続する市街地ではハイビームにする機会はないが、暗い夜道では『歩行者がいるかもしれない』という意識を持ち、状況に応じこまめな切り替えをしてほしいと呼び掛けている。
以上、中日新聞掲載?

田舎道ではすれ違う車も少なく、夜道はハイビームにするが、その後ロービームにチェンジしたら、再度上げることはなかなかしない。習性であろうが、道路を知らない田舎道はハイビーム原則を心がけよう。
ハイビームでもロービームでも車の周辺が暗い、高級車になると曲がるときに自動で明かりが点灯するのもあるが、基本、夜間はフォグランプを常に付けるようにしている。やはり明るくした方が、安心して運転できる。フォグの価値はある。
ただ、片側一斜線の田舎道でハイビームのまま来られたら、眩し過ぎ、路肩を注意もできず停止させ、やり過ごすこともある。ハイビームのままのすれ違いもまた危ない。

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