千葉県でヤード規制強化 全国初の条例制定

千葉県は、周囲を鉄の板などで囲った「ヤード」と呼ばれる自動車の解体施設が犯罪の温床になっているとして、県職員が施設に立ち入って検査できる権限などを盛り込んだ条例を制定し、規制強化をはかる。
ヤードは、自動車の解体施設で、盗難車の密輸グループが、車を解体する施設として悪用するなど、犯罪の温床になるおそれがあるとして、警察などが実態の把握を進めている。
千葉県には確認されているだけで、全国で最も多い約500ヶ所のヤードがあり、19日の県議会でヤードの規制を強化するための条例が可決・成立した。この条例は来年4月から施行される。
千葉県ではヤードの規制に特化した条例は全国で初めてだとしている。

条例は、
(1)ヤードの設置の届け出、
(2)取り引き先などの記録を義務付け
(3)県職員の施設に立ち入り検査権限
も盛り込んでいる。
また罰則の規定も設けられ、
(1)車を解体する際に出る油などが漏れて周辺の環境に影響が出ているのに、必要な対策をとらなかった場合は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金、
(2)届け出義務に違反した場合は、3ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金、
(3)立ち入り検査を拒んだ場合は、30万円以下の罰金
などとなっている。
以上。

高級車の盗難車はヤードで解体され、スクラップとして安価な関税で輸出され、現地で組みたて直され、販売されている。世界各地向けにルートが確立している。ロシアや中近東・アフリカなどが多い。盗難車の買い上げ部隊の外国人たちが日本各地で動き回っている。
超円安で商売繁盛となっている裏の市場である。

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