4代目新型プリウス 販売は来秋からか

プリウス3代目の現行モデルは2009年5月に販売開始され早5年を経過している。モデルチェンジ時期を6年とするならば、来春5月が4代目の販売開始時期となる。
しかし、12月15日のオートモーティブニュースは、当初の計画より販売開始時期が半年ほど遅れ、来秋になるのではと報道している。
次期プリウスのデザインに関して、トヨタの上層部が「課題あり」と判断して、デザインの修正を行うため、発売時期が遅れる見込みとしている。
プリウスは、トヨタにとってエコカーの主力車種だけに、デザインにより販売台数が大きく左右されることから万全を期す体制と見られる。
また、省エネのHV専用車であるプリウスは、大幅な原油安によりアメリカでは、9月から販売台数が急減している。こうした原油安で新型車を早期に市場に出しても、アメリカでヒットしない恐れもある。
(原油価格は今年6月100ドル台だったものが、12月には50ドル台まで急落している。アメリカではこの間4割以上安くなっている。日本の場合は、円安で約15%相殺されるが、まだ、意図的だろうがそれほど下げていない。・・・両国とも税別)
ならば、原油安の状況を見極めてから、新型車を投入するのが得策と見られる。当然、5月に販売開始するには、年初から部品や部材などを製造工程に入れる必要がある。しかし、原油価格の動向は、春まではこのまま推移すると見られ、その後が見えないのも確かだ。OPECが生産調整に入れば、燃料価格はすぐにでも上昇し、ランニングコストが安いプリウスの出番となる。それが、新型車ならば、与えるインパクトも大きくなる。
そのため、原油価格の動向を見極められる初夏までは、新型プリウスの投入予定は見送ることもあると思われる。

カムリやアコードなどのガソリン車は、モデルチェンジにおいて、売上台数を大きく伸ばすが、プリウスはHV専用車だけに、原油安でモデルチェンジ人気に火が付かない恐れもある。

プリウスはアメリカ市場でも日本市場と同じくらい販売されており、2014年1月~11月累計では、前年同期間比▲11.7%減の192,958台となっている(2013年同期間218,508台)。

アメリカでは、アクアもプリウスCとして販売されているが、アメリカ人は身体が大きく、買物も買い溜めするため、あまり売れていない。ただ、プリウスの販売台数の中に入っている。

そのためプリウスの新型車は、日本でも、アメリカでも共通して売れるデザインと販売のタイミングが模索されているものと思われる。

※表はスマホ横持推奨

米国1~11月 主要トヨタ車の累計販売台数

米ランク
トヨタ車
2014年
2013
前年比
3
Camry
396,988
378,520
4.9
6
Corolla
309,373
279,618
10.6
13
RAV4
244,701
197,279
24.0
18
Prius
192,958
218,508
-11.7

 

プリウス日本国内販売台数推移

2013年
2014年
前年比
1月
17,733
20,162
13.7%
2月
23,473
23,501
0.1%
3月
32,527
28,274
-13.1%
4月
18,417
8,692
-52.8%
5月
18,513
9,788
-47.1%
6月
21,809
13,557
-37.8%
7月
23,067
16,865
-26.9%
8月
16,759
10,675
-36.3%
9月
23,069
15,308
-33.6%
10月
20,886
13,183
-36.9%
11月
20,706
13,022
-37.1%
1~11
236,959
173,027
-27.0%
12月
16,752
253,711

 

日本のガソリン価格の構成

税前ガソリン価格
 
揮発油税
地方揮発油税
合計
本則税率
24.30
4.40
28.70
暫定税率
24.30
0.80
25.10
石油税
2.54
 
2.54
税率(ℓ当り税金)
51.14
5.20
56.34
合計A
ガソリン本体価格+3税
消費税
8%
販売価格
合計A×1.08
・税金に税金を掛けるデタラメ行政が続いている。

<4代目の新型プリウスPHV・コンセプトモデル>

4代目プリウスはJC08モード40Km/Lクリアを目指している。

4代目の新型プリウスPHV・コンセプトモデル

[tubepress mode=”tag” tagValue=”プリウス + トヨタ” resultCountCap=”6″ orderBy=”newest” playerLocation=”shadowbox”]

あわせて読みたい