エアバック問題のタカタ/中間決算 リコールで巨額赤字
エアバッグで世界第2位の「タカタ」が6日発表した2014年9月中間連結決算は、税引後利益が前年同期の7億円の黒字から▲352億円の赤字に転落した。
全世界の大規模リコール(回収・無償修理)の費用などで499億円の特別損失を計上したことによる。
15年3月期の連結業績予想は、税引後利益を8月時点の見通しから10億円下方修正して▲250億円の赤字に修正している。
同社は4~6月期決算の段階で▲447億円の特別損失を計上したが、さらに特損が52億円膨らんだ。
同社のエアバッグは、作動時に破裂して金属が飛び散るおそれがあるとして、ホンダやトヨタなどが米国を中心に約1000万台規模のリコールをしている。
記者会見したタカタの野村洋一郎最高財務責任者は、原因について調査中とし、「品質改善、信頼回復に努めたい」と述べたという。
以上、報道参照
原因がまだわからないとはどういうことだろうか、トヨタが当初リコールを行い、国交省が他社メーカーもリコールを行うように今春指導、この問題は米国へ飛び火、米国では4名の死亡にかかわっていると報道されている。問題のエアバックの型は旧式で約3,000万台(ロイター報道)に搭載されており、このうちかなりが既に廃車になっていると思われる。タカタ自身の記録も既に残されていない分もあるとされ、杜撰な管理体制も露見させている。
米政府はGM問題(根本から過去のトヨタ問題どころではない)を、既に過去のものにしようと画策、タカタ製のエアバックが格好の餌食になっている。米国自動車市場における貿易摩擦問題で、日本のカーメーカー・部品メーカータタキの一環で今回タカタが槍玉に挙げられているともいえる。しかし、その原因を作っているのは後手後手のタカタだ。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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14年3月期Q2
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262,988
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13,197
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11,718
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769
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15年3月期Q2
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302,021
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14,725
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18,177
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-35,244
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15年Q2/14年Q2比
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114.8%
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111.6%
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155.1%
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15年3月期予想
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600,000
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28,000
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31,500
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-25,000
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15期予想/14期比
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107.7%
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106.6%
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122.8%
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14年3月期
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556,998
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26,275
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25,656
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11,144
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13年3月期
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415,521
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14,493
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17,050
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-21,122
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12年3月期
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382,737
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13,618
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13,499
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11,937
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2015年3月期Q2
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総資産
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純資産
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自己資本
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自己資本率
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461,348
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144,132
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142,671
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30.9%
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