ホンダ「フィットHV」「ヴェゼルHV」またリコール 合計17万台

ホンダは10日、「フィット」のハイブリッド車(HV)と「ヴェゼル」のHV計17万5356台(2013年7月~14年7月製造)のリコールを国土交通省に届け出た。
1、不具合の部位(部品名):原動機(エンジン制御コンピュータ)
2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
エンジン制御コンピュータ(ECU)のプログラムが不適切なため、
(1)ECUが検知し学習しているクラッチ推定摩擦特性と実クラッチ摩擦特性がずれた状態で、EV走行モードでの走行中にモータ駆動でエンジンが始動した際、モータから過大な駆動力が発生することがある。そのため、運転者が意図せず車速が一瞬増加するおそれがある。
(2)エンジン走行モードでの停車中にシフトレバーをDまたはRに操作して発進する際のギヤの噛み合い動作の間や、EV走行モードで急勾配の坂道にゆっくり進入し、一時停止してエンジンが始動した時、アクセルペダルを強く踏込んでいると、モータから過大な駆動力が発生することがある。そのため、車両が急発進するおそれがある。
3、改善措置の内容:(1)(2)全車両、エンジン制御コンピュータを対策プログラムに書き換える。
4、不具合件数:(1)14件、(2)30件
5、事故:(1)5件、(2)6件(いずれも物損)
6、対象車の製作時期:平成25年7月17日~平成26年7月1日
7、対象車:
フィットHV⇒131,040台
ヴェゼルHV⇒ 44,316台
合計=       175,356台
平成25 年7 月17 日~平成26 年7 月1 日

エンジンを制御するコンピュータプログラムに不具合があり、停止した状態からアクセルを踏み込んだときなどに、モータが必要以上に大きな力を発生させ急発進する恐れがある。 今年2月には宮城県内で駐車場から出ようとしたフィットが急発進し、鉄柱に衝突した。
フィットはHVで世界最高水準の燃費性能を掲げて昨年9月に発売されたが、リコールはこれで4回目。ヴェゼルは2回目となる。
問い合わせ先は、同社お客様相談センター(0120・112・010)。

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