日産 4月リコールの「セレナ」で負傷者出る 所有者は早く改修を リコール内容12車種

日産自は14日、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出ていた「セレナ」の後部ドア部品が破損し、所有者が軽傷を負ったと発表した。
この車は、まだ修理を終えていなかった。日産は修理を終えるまで後部ドアを使わないよう、ホームページ上などで呼びかける。
日産によると、所有者は4日、壊れた部品が肩に当たり、かすり傷を負った。このほか12件の不具合が報告されているが、けが人が出たのは初めてという。
日産は4月、後部ドアを支える棒状の部品で、腐食を防ぐ塗装が不十分なため破損する恐れがあるとして、リコールを届け出た。対象は「セレナ」や「エクストレイル」などで、他社への供給分を含めて計12車種、約72万7000台に上る。

<4月のリコール内容>
1、不具合の部位(部品名):車体(ガス封入式ステー)
2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
バックドアのガス封入式ステーにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切なため、早期に腐食するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、封入されたガスにより外筒が破損して、当該ステーが車体の外に飛び出し、路上に落下して交通の妨げになるおそれがある。また、バックドアを開く際に当該ステーが破損すると、周囲の人が負傷するおそれがある。

3、改善措置の内容:全車両、当該ガス封入式ステーを対策品と交換する。尚、交換部品の準備に時間を要することから、暫定措置として、当該ステーを点検し、腐食による板厚低下が認められる場合は、対策品と交換する。板厚低下が認められない場合は、後日対策品と交換する。

4、不具合件数:5件/事故の有無:無し
5、対象車種:
(日産)セレナ、エクストレイル、NV200バネット、ウイングロード、AD、AD EXPERT、e-NV200、ランディ、
(三菱)デリカバン、デリカD:3、ランサーカーゴ、
(マツダ)ファミリアバン
以上、36型式、計12車種

6、対象車の製作期間:平成21年4月13日~平成28年3月8日
7、対象台数合計:727,012台

あわせて読みたい