6月、中国で販売された日本車 1~6月累計
中国での日本車は、尖閣暴動来、その戦略においてドイツ(2013年VW327万台)や米国(同GM316万台)に利用され、中国市場における日本車のシェアは、これまで拡大してきた中国市場の中で、限られたものとなっている。さらに、韓国も中国ににじり寄っており、今後交渉中の中韓FTA締結によりシェアを伸ばす動きとなっている。
中国に対する日本による政治的な対立軸や刺激が表面化すればするほど、中国にいる日本企業勢は苦戦することになる(幼少期から反日教育が行き届いている)。
日本はうまいことハゲタカのアメリカにいろいろな面で利用されているだけでもある。かといって、中国に媚を売る必要もまったくない。
東南アジア諸国にしても欲しいのはODA資金だけであり、日本の金に、中国の金になびくものの日本や中国を向いているわけではない。そんなしたたかな3枚舌の東南アジア諸国であり、金次第となっている。手法は別としても、日本が東南アジア諸国に、急速な経済発展をさせることこそ、日本はそれに乗ることもできる。どこの国も経済発展では繊維に出発し、鉱工業製品に至り、所得が増え、経済が成長し、サービス産業が拡大する。東南アジア諸国はその過程にあり、まだ時間がかかる。
日本は、中国を利用することも検討すべきだろう。尖閣問題で一番利したのは、アメリカ・ドイツ・韓国であり、それらの国々は、日中対立が継続することを望んでいよう。(今の中国を創り上げたのはアメリカであることを忘れてはならない。資本市場において。)
中国での日系メーカーの新車販売台数 | ||||||
6月 | 前年比 | 1~6月累計 | 前年同比 | 備考 | ||
日産 | 112,600 | 11.1% | 620,400 | 14.6% | 輸入車を含む、卸売販売台数。 | |
東風ブランドの乗用車と小型商用車を含む。 | ||||||
トヨタ | 71,000 | -7.6% | 465,900 | 11.7% | 輸入車を含む、小売販売台数 | |
ホンダ | 70,739 | 16.0% | 353,416 | 11.7% | 東風ホンダと広汽ホンダの工場出荷台数 | |
マツダ | 15,238 | 37.2% | 98,852 | 19.8% | 輸入車を含む、小売販売台数 |