4月の国内自動車生産3%増 海外好調
自動車メーカー8社が4月、国内での生産台数は、消費税率引上前の駆込需要の反動で国内向けは減少したものの、海外向けが好調だったことなどから、8ヶ月連続で前年同月を上回った。
各社の発表によると、主な自動車メーカー8社が先月、国内で生産した車の台数は72万7533台で、前年同月比3%増となった。
各社の国内の生産台数の合計が、前年同月を上回るのは8ヶ月連続。
これは、国内向けは減少したものの、アメリカや中国など海外向けが比較的好調だったため。
メーカー別では、トヨタ自動車が6%、日産自動車が17%それぞれ減少した一方、いずれも輸出が好調だったマツダが3%、富士重工業が5%、三菱自動車工業が74%それぞれ増加した。ホンダの国内生産は軽自動車や中国の販売好調で38.1%の大幅増となっている。
販売業界では、5月以降、消費増税の影響が強まって国内の販売台数はさらに減り、生産も次第に落ち込む可能性もあるとしている。
<日産>
グローバル生産は418,124台(対前年同月比+5.4%)と前年実績を上回り、4月として過去最高を記録。
・国内生産は、主に北米向け「ローグ」の生産を現地生産に切り替えたことによる台数減により、61,440台(同▲18.0%)と前年実績を下回った。
・日本からの輸出は、34,059台(対前年同月比▲24.3%)と前年実績を下回った。
<トヨタ系>
<国内生産>
トヨタは、25.5万台(前年同月比▲6.2%)と、2ヶ月振りに前年同月実績を下回った。
ダイハツは、6.1万台(前年同月比▲2.5%)と、8ヶ月振りに前年同月実績を下回った。
日野は、1.2万台(前年同月比▲5.5%)と、2ヶ月振りに前年同月実績を下回った。
合計は、32.8万台(前年同月比▲5.6%)と、8ヶ月振りに前年同月実績を下回った。
<輸出>
トヨタは、全地域に向けた輸出が減少し、16.3万台(前年同月比▲7.8%)と、前年同月実績を下回った。
ダイハツは、中南米に向けた輸出が増加し、0.6千台(前年同月比11.3%)と、3ヶ月振りに前年同月実績を上回った。
日野は、欧州・中南米・アジア・オセアニア・アフリカに向けた輸出が減少し、7.8千台(前年同月比▲6.5%)と、前年同月実績を下回った。
合計は、17.2万台(前年同月比▲7.7%)と、前年同月実績を下回った。
<海外生産>
トヨタは、北米・欧州・アジアで増加し、47.5万台(前年同月比2.2%)と、8ヶ月連続で前年同月実績を上回るとともに、4月としては過去最高となった。
ダイハツは、インドネシアで増加し、2.8万台(前年同月比33.6%)と、14ヶ月連続で前年同月実績を上回った。
日野は、アジアで増加し、1.8千台(前年同月比1.9%)と、5ヶ月連続で前年同月実績を上回った。
合計は、50.4万台(前年同月比3.5%)と、8ヶ月連続で前年同月実績を上回るとともに、4月としては過去最高となった。
<ホンダ>
国内生産は78,809台で38.1%、8ヶ月連続増、販売好調の軽自動車牽引
海外生産は305,578台で2.7%、3ヶ月連続増
海外生産のうち中国は、78,624台で21.1%、9ヶ月連続増
アメリカ含む北米は154,382台で▲4.0%、2ヶ月ぶり減
ほか省略