欧州自動車市場 2014年は2%増へ 2013年は▲1.7%減

欧州自動車工業会(ACEA)は28日、2014年の欧州自動車販売は2%増と、7年ぶりにプラスに転じるとの見方を示した。
昨年の欧州連合(EU)の新車登録台数は▲1.7%減の1185万台と、1995年以来の低水準に落ち込んだ。ただ、昨年9~12月は持ち直し、12月は13.3%増を記録していた。

ACEA会長で、仏PSAプジョー・シトロエンの最高経営責任者(CEO)を務めるフィリップ・バラン氏は会見で、2014年の自動車市場は緩やかな回復を遂げる見通しと指摘。EUの域内総生産(GDP)伸び率が1.4%程度で、自動車販売は2%増になるとの見方を示した。「これは1200万台近辺かこれを上回る水準」としている。2007年には1600万台だった売上台数だった。

昨年▲4.2%減少したドイツと、▲5.7%の落ち込みとなったフランスが回復し、10.8%の伸びを記録した英国では好調さが継続するとの見方を示している。スペインも回復し、イタリアは底入れする見通し。
北米・中国・欧州の世界3大マーケット、リーマンショックによるハゲタカバブル崩壊処理が遅れた欧州のズッコケで低迷している中国や新興国にあり、欧州経済の底入れ回復は、世界経済に好循環をもたらすことになる。
今や、世界経済の暴発トリガーは、中国のシャドーバンキングとなっている。

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