GM 次期CEOにメアリー・バーラ女史就任へ

メアリー・バーラ女史デトロイトモーターショーで、華となっているゼネラル・モーターズ(GM)の最高経営責任者(CEO)に就任するメアリー・バーラ女史。バーラ女史は、デトロイトモーターショーにおいて、次期CEOとして正式デビューを果たした。
世界一の自動車メーカーを経営する初めての女性をつかまえようと、大勢の記者やカメラマン、テレビクルーが殺到している。

バーラ女史は「これは国際自動車ショーであり、スポットライトを当てるのは乗用車やトラックだ」と訴えても記者たちからの質問は「女性の先駆者となることをどう思うか」など、自動車とは関係ない質問ばかりだった。
バーラ女史は、GM生え抜きの経歴で、直近ではグローバル製品開発の執行副社長を務めていた。次期社長に決定してからほとんど取材を断っており、モーターショーで殺到する一因にもなっている。
退任するダン・アカーソン現CEOは、バーラ女史を後任に選出した理由について「混乱から秩序を回復できる能力」があることを挙げている。

GMの2013年は、欧州域はどん底の不況で苦戦したが、北米や中国で絶好調、米国では前年比11.0%増の280万台、中国では11.4%増の316万台、世界販売合計では4.0%増の971万台を達成している。今や同社ブランドでは中国での販売が一番となっている。

アメリカ経済はリーマンショックから完全に立ち直っており、欧州経済もすでに底を打ち、中国は少々の経済の落ち込みを吸収しても自動車販売台数は内陸部のカーブームに支えられ、伸びるとされ、主要市場は再び成長期に入っている。こうした外部環境に、GMも余裕からバーラ女史をCEOに選出したものと見られる。

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