天下の嫌われ者タリバン/ホンダのバイクを絶賛
アフガン国のタリバンは、英語版機関紙「Azan(アザン)」の最新版で、「我々ムジャヒディンは、ホンダの125とともに戦い、勝利してきた。完璧なバイクだ」と絶賛掲載。
戦争状態のアフガン国、そこで米軍と対峙しているイスラム原理主義のタリバン。米軍が無人攻撃機などあらゆる武器を投入した攻撃でも、一向に収まらないタリバンの攻撃。
タリバン含めイスラム原理主義者の自爆テロでは、イラク・アフガンでこれまで膨大な一般市民が巻き添えとなり、殺戮されている。原理主義では、自爆テロはジハード=聖戦、死んでも神に至るとされ、自爆テロ者が後を絶たない。
当然、米軍などの攻撃により、この間、一般市民も多くの人たちが殺されており、こうした人たちの子供や兄弟達が、タリバンなどの原理主義宗派に入り、戦闘員の再生産が行われ、いくら戦域を殲滅したようでも、すぐ舞い戻りイタチごっこが続いている。
米軍は、今では戦死者を減らすため、外人部隊=プロの軍人を大量雇用し、戦闘の第一線はこの外人部隊が攻撃から守備まで請け負っている。
そのため、ほとんど戦死者などは報告されなくなった。それにしても、タリバンにお金や武器を流しているのは、どこの国であり、誰だろうか。湯せんのように湧き出してくる。米軍より殺されたアルカイダのドンだったウサマ・ビンラディンは、サウジの超大金持ちの一族であり、イスラム世界では右も左も関係なく、一族から資金が流されるが、ビンラディンもすでに殺され、タリバンも含め資金パイプがかなり細っているはずだが・・・。山間部でケシ栽培により麻薬の販売で稼いでいるという話はよく聞くが・・・。
さて、本題に戻るが、ホンダのバイク「CG 125」は、パキスタン企業との合弁により生産されている。アフターサービス網も確立していないこうした新興国では、日本メーカーは日本で徹底的に使用された形態のバイクや車両を元に造り上げる。日本で俗にいう新モデル発売前の最終モデルの完成車だ。
「CG 125」に搭載されているエンジンは、メンテナンスのしやすい軽量な単気筒インラインエンジン、どこに持って行こうが力を発揮する。125CCもあり堅牢で故障知らず、危なっかしい荷物も多く運べる。ラクダや馬・牛よりよほど戦闘能力に優れている。
記事の掲載者はムハンマド・ビン・ファルーク指令官とサインされている。よほどバイクや車が好きなのだろう。「Azan」紙に車も含めバイクが掲載されるのは初めてだそうだ。