運転手ミス マツダCX―5自動ブレーキ衝突 スピード超過

埼玉県深谷市で10日、自動車販売会社の駐車場で行われていたCX―5の自動ブレーキ(SCBS)体験試乗会。
運転手(一般会社員、39歳)が体験運転中、自動ブレーキが効かず、センサー感知用の衝突壁に想定した吊るされた発泡ウレタンの壁を突き破り、奥のフェンスに激突して、運転手と同乗のマツダ店従業員が重軽傷を負った事故。

マツダと警察の捜査関係者のその後の調べで、スピード超過が原因であったことが判明した。

車載計器の解析で、この運転手は、スピードを自動ブレーキ設定の30キロを7キロ超過した37キロで走行、自動ブレーキが反応せず、フェンスに激突する事故を起こしたことが判明した。さらにブレーキを踏んだ痕跡もなかったという。

試乗会は、発車地点から約7メートル前方に吊るされたウレタンマットがあり、そのウレタンの奥約6.6メートル先に金網フェンスがある会場で行われていた。

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この運転手は、急発進・加速、ウレタンにぶつかっても、瞬時にブレーキも踏まず、そのままフェンスに激突していたことになる。

マツダの試乗会側が、7メートルという至近距離であっても体験試乗者に対して、スピードについて、どこまで説明していたのか、また、同乗のマツダ関係者が、スピードについて、運転着手時のスピード再確認や運転中に注意したのかしなかったのかなどの問題は今後のことになる。

ウレタン壁にぶつかった時、運転手は、普通だったらブレーキを踏むものと第3者は思っても、それは、人それぞれ、いろんな人がいる。想定できない人もいる。若い、年寄りに関係ない話だ。
こうした体験試乗会は、それでも、そうしたいろいろな人を可能な限り想定して、開催側も取り組むべきものだと、客寄せに頻繁に行われている体験試乗会に警鐘を鳴らすものとなった。
掲載図は朝日新聞より

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