フィットHV163万5千円 アクアより安く設定 ホンダの巻き返しなるか

ホンダは2009年4月、新型インサイトのハイブリッド車を投入してHV旋風を巻き起こし、HV車として初めて月間売上台数№1に輝いた。それまでは1位がフィット、2位がビィッツという定位置で推移していた。しかし、インサイトに衝撃を受けたトヨタは、すぐさまHV専用車プリウスを大幅値下げして新型車を投入、その後長期間 乗用車部門でプリウスの独壇場を作ってしまった。馬力の違い、1モーターと2モーターのシステムの違い、燃費効率の違いなど様々な違いが表面化した結果だった。

ホンダは8月4日までに、9月上旬にもフルモデルチェンジの主力小型車「フィット」のハイブリッド車(HV)の希望小売価格を163万5千円程度にする方針を固めた。
トヨタ自動車の小型HV「アクア」(169万円)より安く、燃費性能でもフィットHVが上回り、販売攻勢を強める。燃費も、フィットHVのガソリン1リットル当たり36.4キロに対し、アクアは35.4キロ。これまで、ホンダのHVは燃費でも販売台数でもトヨタに差をつけられていたが、一気に巻き返しを図る。

フィットHVは、1モーターながら、高性能のリチウムイオン電池を採用、システムも変え燃費を大幅改善しつつ加速など走行性能も高めた。

ホンダでは、アコードをHV化し、2モーター、リッター30キロと燃費を大幅改善、パワーアップし、レクサスISを脅かす存在となっている。
アメリカでは、新型アコードがバカ売れしており、3位のカムリを追い抜く勢いでもある。

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