中国の輸入車はなぜ高い 成金のブランド崇拝でそれでも売れるから

中国紙が、BMWの価格が海外での本体価格の倍で販売され、外資系の輸入会社と販売会社が暴利を貪っていると批判している。輸入関税や高級車税が高くでもコストアップは販売価格の20%にしかならないと指摘している。こうしたことを書き始めたことは、いずれ、薬のように高く販売しているとメーカーを名指して規制にかかってくることだろう。

BMWのX5 xDrive 35iを例とすると、その海外市場での販売価格は約4万7500ドルで、1ドル=6.13元として計算するならば、約29万1175元になる。
CIF価格(外国メーカーが設定した自動車価格+海外からの輸送費+輸送中の保険料など)を33万元と仮定するならば、自動車は港湾に到着した際に25%の関税、12%の消費税(3.0Tモデル)、17%の増値税を支払わなければならない。これら全てを合計すると、X5 xDrive 35iの輸入にかかる税額は約21万8000元で、国内のメーカー希望価格のわずか5分の1。

中国に輸入された同車種の本体価格と税額を足すと、約55万元になるはずだ。これにディーラーの検査費用や保管費などの経費を加えると、同車種の総コストは57万元となる。

総コストが57万元の車種が、中国国内で最高101万元(約1,640万円/16.23円)で販売されており、差額が44万元に達する。
この差額により生まれた利益は、メーカー系の輸入元と販売ディーラーが独占しているとしている。(ただし、広告コストなどは眼中にはない)

中国国内の販売価格が高額になっている原因は、中国人消費者の海外有名ブランドに対する崇拝にある。これが非理性的な消費を招き、どれほど高額であろうと買う人が現れ、販売価格をつり上げている。このような消費者心理により、外国メーカーは自信を持って高価格を設定しているとしている。

なお、日本での本体価格はBMW X5 xDrive 35iではなく、・・・35dが839万円となっている。諸経費入れても中国の価格1640万円にはならない。
クラスが上のBMW X6 xDrive 35iの日本での本体価格は856万円。
単に中国成金に対してぼったっくっているのだろう。中国では、今ではドイツ勢が圧倒的に強い。

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