三菱自動車リコール/ミニカ・トッポBJ等65万台 火災11件 パジェロ4千台も
三菱自動車は25日、トッポBJなど65万台をリコールすると国交省に通知した。すでに事故等発生しており、注意を要する。
同社は事故について、クリップ破損やエアインテークダクト外れが確認された、または、推定された不具合を計上しているため、「基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因」の欄の原因に因らないものも含んでいる可能性がある。また、火災11件については原因が特定されていないとしている。
<トッポBJほか>
1、不具合の部位(部品名): 原動機(エアインテークダクト)
2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
原動機のエアインテークダクトの固定用クリップにおいて、クリップ取外しのため一旦押し込む際、必要以上の力で押し込むことでクリップに亀裂が発生する場合がある。そのままクリップを再使用すると亀裂が進行し、使用過程でクリップが破損してエアインテークダクトが外れ、最悪の場合、エキゾーストマニホールド上に落下して、溶損や発火に至るおそれがある。
3、改善措置の内容:全車両、エアインテークダクトの固定用クリップを対策品に交換し、エアインテークダクトにクリップの再使用不可を記載したコーションラベルを貼付する。
4、不具合件数:92件、 事故の有無:火災11件、部分焼損 13 件
5、リコール対象車名:ミニカ、トッポBJ、トッポBJワイド、計 22 型式 、計 3 車種
6、製作期間:平成 10 年 9 月 28 日~平成 23 年 5 月 30 日
7、リコール対象台数:計 650,109 台
<パジェロ>
1、不具合の部位(部品名) 原動機(排出ガス発散防止装置)
2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
排気ガス再循環(EGR)バルブにおいて、バルブシャフト部にあるブッシュのシール構造が不適切なため、バルブシャフト作動時にシール性が低下し、排気ガスがモータ内に侵入する場合がある。その後、モータ内部にあるブラシが異常摩耗することにより導通不良が発生すると、EGRバルブの機能が停止し、エンジン警告灯が点灯する。
3、改善措置の内容:全車両、排気ガス再循環(EGR)バルブの外観形状を確認し、シール構造変更前品の場合には対策品と交換する。
4、不具合件数:11件、事故の有無:なし
5、製作期間の全体の範囲)
6、車名ほか:パジェロ 計 4 型式、計 1 車種
7、製作期間:平成 20 年 9 月 1 日~平成 23 年 9 月 26 日
8、リコール対象台数:計 4,211 台