マツダ CX-5・アテンザの6万1千台改善対策届 加速低下のおそれ

マツダは4日、改善対策届けを次の通り国交省へ提出した。

1、不具合の部位(部品名): 潤滑装置(オイルフィルター)

2、不具合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
ディーゼルエンジン用のオイルフィルターにおいて、リリーフバルブの開弁圧が不
適切なため、エンジン内部で発生する金属粉がオイルフィルターで捕捉されないこ
とがある。そのため、バキュームポンプに金属粉が侵入し軸が摩耗した場合、負圧生成能力が低下し、エンジン低回転時にブレーキペダルを短時間に複数回踏むと、一時的にブレーキアシスト力が低下するおそれがある。また、ターボチャージャーに金属粉が侵入し軸が摩耗した場合、加速力の低下及び異音が発生するおそれがある。

3、改善対策の内容
①全車両、エンジンオイルをフラッシングし、オイルフィルターを対策品に交換するとともにエンジンフードに純正外のオイルフィルターを使用しない旨の注意ラベルを貼る。

②エンジン内部での金属粉の発生を抑制するため、燃焼改善プログラムが入ってい
ない車両は、エンジン制御コンピュータのプログラムを書き換える。

③全車両、バキュームポンプを点検し、負圧生成能力の低下が認められるものは、バキュームポンプを新品に交換する。但し、部品の準備に時間を要すため、負圧生成能力の低下が軽微なものは、部品の準備が整い次第、後日、交換する。

④全車両、ターボチャージャーを点検し、加速不良及びターボチャージャーからの異音等の異常が認められるものは、ターボチャージャーを新品に交換する。

4、不具合件数 830件 事故の有無 無し
5、対象車両と台数:CX-5トアテンザ計61,647 台
6、製作期間:平成24 年2 月13 日~平成25 年9 月27 日

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