新型「セレナ」 エンジンR出火でリコール 国内初の高速オートドライブ採用車
日産は7日、新型ミニバン「セレナ」計9481台のリコール(回収・無償修理)を国交省に届け出た。発電機に不具合があり、エンジンルームから出火するおそれがあるため。
セレナは8月24日に発売したばかりで、リコール対象は計9,481台、これまで約600台を顧客に引き渡し済み。
欠陥は、発電機(サブスタータージェネレータ)で、アイドリングストップ付き車のスターター機能付き発電機において、電気回路の耐性が不足しているため、アイドリングストップから再始動する際の高い電流で内部部品が損傷することがある。そのため、回路がショートし、アイドリングストップから再始動できなくなり、最悪の場合、回路のショートで発熱し、発電機が焼損するおそれがある。
製造時の検査では流す電流が低かったため、不具合が生じなかったとみられるという。
日産と国交省によると、8月27日に兵庫県内のディーラーで試乗中に、エンジンルームから出火する事故が1件あった。けが人はいない。
社内調査やディーラーからの指摘で不具合が判明、すでに9月1日から出荷を止めている。
不具合が発生している発電機を対策品と交換するなどの対応を早急に行い、来週にも出荷を再開する予定。
新型セレナは高速道路の同一車線で自動運転ができる技術を国内メーカーとして初めて採用。国内販売のてこ入れを期待されていた新車。