アメリカ9月の自動車販売15.8%増と10年ぶりの高水準 米景気と燃料安

米オートデータがまとめた9月の米自動車販売台数は、前年同月比15.8%増の144万台となった。季節調整済年換算数値では1,817万台と、2005年7月(2060万台)以来の高水準となった。
米国では、経済の好調とガソリン安や低金利を追い風に、相変わらず大飯喰らいのピックアップトラックやSUVの大型車の販売が好調で、米勢のビッグ3社や日本勢ビッグ3がそろって2桁台の伸び率を記録している。

また、今年はレイバーデーの連休が2012年以来初めて8月にずれ込まず、9月5、6、7日となったことも販売の増加要因となった。

1、GM の販売台数は、前年同月比約12%増の25万1,310台。

2、フォード は、23%増の22万1,599台。SUVの販売台数は27%増と、12年ぶりの高い伸びとなった。ピックアップトラックも23.2%増加した。

3、トヨタは、16.2%増の19万4,399台。セダンで一番売れているカムリが21%増の3万4487台とセダン市場が減少する中、7ヶ月ぶりに増加した。

4、クライスラー(FCA) は、14.0%増の19万3,019台。特にジープのSUVが好調を持続し販売台数は40%急増し、66ヶ月連増となった。
日本勢では、トヨタ自動車 、ホンダ 、日産自動車 が軒並み13~18%増となった。

5、ホンダは、13.1%増の13万3,750台、セダンの主力車アコードが2.1%増の3万3641台で増加に転じたが、CR‐VはSUV人気に26.1%増の2万9925台となった。

6、日産は、18.3%増の12万1,782台、特に韓国で生産しているSUVローグは45.5%増の2万5064台と14ヶ月連続して増加となっている。

なお、排ガス不正のインチキVW は0.5%増の2万6141台と微増となっているが、9月18日に発表されたことから、10月以降の販売にどう影響するか注目される。
以上、

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