トヨタ クラウンにターボ復活の「アスリート」など 235馬力2L直噴ターボエンジン

・235馬力の2.0L直噴ターボエンジン新搭載による、爽快な走りの実現(“アスリート”シリーズ)
・よりスポーティな“アスリート”シリーズ、上品な美しさが際立つ“ロイヤル”シリーズ ・構造用接着剤の採用などボディ接合部の剛性強化による、乗り心地と走りの質感の向上
・世界初採用のITS Connectをはじめとした充実の先進装備

TOYOTAは、“アスリート”シリーズ、“ロイヤル”シリーズをマイナーチェンジすると同時に、“マジェスタ”シリーズを一部改良し、10月1日に発売した。

クラウンは、1955年誕生以来、時代が求める革新を図ってきた正統派セダン。
今回のマイナーチェンジでは、「お客様の笑顔のために」をキーワードとして、よりダイナミックなエクステリアデザインへの変更に加え、2.0L直噴ターボエンジン搭載車のグレード追加(“アスリート”シリーズ)、ジャパンカラーセレクションパッケージの設定(“アスリート”シリーズ)など重点開発。

1.よりスポーティな“アスリート”シリーズ、上品な美しさが際立つ“ロイヤル”シリーズ
<“アスリート”シリーズ>
◇見る角度で表情を変える立体メッシュ形状を採用したフロントグリルにより、圧倒的な押し出し感をさらに強調するフロントビュー
・フロントバンパー下端まで伸ばしたグリル枠が低重心を強調。さらに、グリル両側のバンパーはコーナーへの張り出しと、後方へ向かう立体的な造形により、ワイド&ローの構えを強調し、ダイナミックさを表現
・1灯の光源でロービームとハイビームの切り替え可能なBi-Beam LEDヘッドランプに加え、デイライト機能付の面発光LEDクリアランスランプが、精悍さと先進性を強調
◇リヤランプを一回り大きなリング形状とするなど、深みのある立体感を表現したリヤビュー
◇インテリアには、メノウ(*2)積層柄加飾パネルを採用し、工芸品のような透明感と深みを表現
・ターボエンジン搭載車には専用の内装色プルシアを加え、スポーティさを一層強調

<ロイヤルシリーズ>割愛

2.新搭載2.0L直噴ターボエンジンによる爽快な走りの実現
◇“アスリート”シリーズ初搭載となる2.0L直噴ターボエンジン(8AR-FTS)は、低・中速域からの優れた加速性能を実現
・水冷シリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールドとツインスクロールターボチャージャーの組み合わせにより、ターボチャージャーの優れた過給効率を実現。コンパクトな水冷式インタークーラーの採用によって、エンジンの熱負荷に左右されず、運転状況に応じた吸気冷却効果を発揮。これにより、最大トルクを1,650~4,400rpmの幅広い回転域で発生させるほか、駆動力統合制御システム(DRAMS)を備えた8 Super ECTを組み合わせ、アクセル操作に対する瞬時のレスポンスや気持ちの良い加速感を実現
・先進の直噴技術D-4STの採用などにより理想的な混合気を形成し、高効率の高速燃焼を実現。さらに、吸排気バルブの開閉タイミングを最適制御するDual VVT-iWが可能としたアトキンソンサイクルなど、燃焼改善と損失改善を追求するとともに、アイドリングストップ機能(Stop&Start System)も採用することで、走行燃費13.4km/Lを達成

3.高級セダンとして優れた基本性能
◇ボディ接合部の剛性強化、フロント・リヤサスペンションのチューニング最適化により、操舵時の車両応答性やグリップ感とともに、乗り心地のさらなる質感向上を実現
・構造用接着剤の採用に加え、スポット溶接の90ヵ所以上増し打ちによるボディ接合部の剛性強化が、乗り心地の質感や操舵時の優れた車両応答性を確保
・ボディ接合部の剛性強化に伴い、ショックアブソーバーやブッシュなどのサスペンションのチューニングの最適化を実施。AVSやEPSなどの制御システムの改良も加わり、ステアリングの正確性やコーナリング時のグリップ感を向上

4.世界初採用のITS Connectをはじめとした充実の先進装備
◇ITS専用周波数(760MHz)を活用したITS Connectを世界初採用。クルマに搭載したセンサーでは捉えきれない見通し外の情報や信号などの情報を、道路に設置されたインフラ設備とクルマ、あるいはクルマ同士が直接通信し、ドライバーに知らせることで安全運転を支援

〔路車間通信システム(DSSS:Driving Safety Support Systems)〕
・右折時注意喚起
交差点で右折待ち停車時に、接近する対向直進車や右折先の歩行者がいるにもかかわらず、ドライバーがブレーキペダルから足を離して発進しようとした際、見落としている可能性が高い場合には、表示とブザー音により注意喚起
・赤信号注意喚起
赤信号交差点に近づいてもアクセルペダルを踏み続けているなど、ドライバーが赤信号を見落としている可能性がある場合に、表示とブザー音により注意喚起
・信号待ち発進準備案内
赤信号で停車したとき、赤信号の待ち時間の目安を表示

〔車車間通信システム(CVSS:Connected Vehicles Support Systems)〕
・通信利用型レーダークルーズコントロール
先行車が通信利用型レーダークルーズコントロール対応車両の場合、車車間通信により取得した先行車両の加減速情報に素早く反応して、車間距離や速度の変動を抑え、スムースな追従走行を実現
・緊急車両存在通知
サイレンを鳴らしている緊急車両(救急車)が存在する場合に、ブザー音が鳴り、緊急車両の自車に対するおよその方向・距離を表示

◇走行中ドアミラーで確認しにくい後側方の車両をレーダーで検知し、ドアミラーのLEDインジケーターが点灯・点滅することでドライバーに注意喚起するブラインドスポットモニターを設定し、車線変更時の安全運転を支援。また、インテリジェントパーキングアシスト(イージーセット機能・駐車空間認識機能・ハンドルセレクト機能付)を設定し、駐車場での使用性を大幅に向上

あわせて、“マジェスタ”シリーズについても、ITS Connect、セルフリストアリングコートなどの採用に加え、ボディ接合部の剛性強化やフロント・リヤサスペンションの最適化など、一部改良を実施した。

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